■WACUL <4173> 679円 (+58円、+9.3%)
WACUL <4173> [東証G]が6日続急伸、2週間ぶりに年初来高値を更新した。デジタルマーケティング事業及び人材マッチングビジネスを展開し、加速する企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを背景に旺盛な需要を取り込んでいる。業績はトップラインの伸びが著しく、クオリティ・グロース株の一角として注目を集めている。12日取引終了後に発表した23年2月期決算は売上高が前の期比24%増の13億4900万円と好調で、営業利益は同微減の1億8400万円だった。24年2月期は、売上高が前期比31%増の17億7300万円と引き続き高水準の伸びを見込み、営業利益も同4%増の1億9100万円と増益を確保し過去最高益更新が予想されている。
■ハイデ日高 <7611> 2,355円 (+185円、+8.5%)
東証プライムの上昇率7位。ハイデイ日高 <7611> [東証P]が続急伸し新値追いとなった。同社は12日取引終了後、24年2月期通期の単独業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比4.9倍の30億円としていることが好感されたようだ。売上高は同15.3%増の440億円を見込む。3月に日高屋業態の商品価格を改定したあとも来店客数は増加し、利用単価も上昇しているという。また、あわせて26年2月期までの3年間を対象とする中期経営計画も発表。引き続き新規出店を進めるとともに利益確保が困難な不採算店は退店し、収益率の向上を図るなどとしており、最終年度の売上高目標は480億円に設定している。
■リリカラ <9827> 471円 (+33円、+7.5%)
リリカラ <9827> [東証S]が急反発。12日取引終了後、ティーケーピー <3479> [東証G]がリリカラの一部株式を取得し、持ち分法適用関連会社化する見込みとなったと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。リリカラは同日、TKPの発表を受け「詳細は不明であり、事実関係を確認中」とするコメントを開示した。TKPは、リリカラを持ち分法適用関連会社とすることで、自社が運営する貸会議室や宿泊研修施設・ホテルへのリリカラ社商品の提供による施設運営・開発の最適化などの相乗効果が見込めると判断。今後、リリカラと協議を開始する予定だとしている。
■いい生活 <3796> 609円 (+39円、+6.8%)
いい生活 <3796> [東証S]が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。同社は13日、丸紅 <8002> [東証P]子会社の丸紅リアルエステートマネジメントに対し、自社の業務クラウドシリーズの提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。今回提供したのは、不動産管理業務向けSaaS「いい生活賃貸クラウド」と、Web入居申し込みサービス「いい生活Square入居申込」の2つ。これにより、丸紅リアルエステートは、物件空室情報の掲載、入居申し込み受け付け、契約や顧客情報の管理といった業務をひとつのデータベース上でリアルタイムに管理することが可能になるという。
■スマレジ <4431> 2,848円 (+159円、+5.9%)
スマレジ <4431> [東証G]が3日ぶりに急反発。岩井コスモ証券は12日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を2100円から3300円に引き上げた。同社は小売店クラウド型POSレジ・スマホアプリ「スマレジ」の開発・販売を行っている。同社は3月に価格改定を主因にした23年4月期業績予想の上方修正を発表。最重要KPI(評価指標)である年間経常収益(ARR)も40億円となる大きな上昇をみせた。同証券では、今後も高い売上高成長と緩やかな増益基調で推移していくと予想し目標株価を引き上げている。
■TSIHD <3608> 649円 (+35円、+5.7%)
TSIホールディングス <3608> [東証P]が5日続急伸。同社は婦人向けを主力とするアパレル大手で、東京スタイルとサンエーの経営統合によって設立された。足もとの業績は客足の回復が顕著となるなか会社側の想定を上回って推移している。12日取引終了後に発表した24年2月期の業績予想は売上高が前期比5%増の1620億円、営業利益は前期比倍増となる47億円を予想している。また、株主還元の強化に積極的で、年間配当は前期が従来計画に3円上乗せした10円とし、今期は更に5円増配の15円を計画している。これを好感する形で投資資金が集中する格好となった。
■ABCマート <2670> 7,410円 (+380円、+5.4%)
エービーシー・マート <2670> [東証P]が続急伸した。12日の取引終了後、23年2月期の連結業績が計画を上振れて着地したと発表。更に、24年2月期について、営業利益が前期比4.0%増の440億円になる見通しを示し、好感されたようだ。24年2月期の売上高は同7.4%増の3115億円、最終利益は同0.5%増の304億円を見込む。今期は郊外のショッピングセンターを中心に国内50店舗の出店を計画。既存店では売り場面積の大きな店舗において複合業態へのリニューアルを進める。海外では韓国を中心におよそ30店舗の出店を計画する。23年2月期の連結決算は、売上高が2900億7700万円(前の期比18.9%増)、営業利益が423億100万円(同54.1%増)、最終利益が302億5600万円(同74.1%増)となった。訪日外国人客の増加が寄与したほか、海外子会社の下期の業績が好調に推移し、計画を上回った。
■ウイングアク <4432> 1,939円 (+89円、+4.8%)
ウイングアーク1st <4432> [東証P]が大幅高で4日続伸。同社は13日、商工組合中央金庫(東京都中央区)、デジタルビジネス協議会(TDBC)、サスティナビリティ・DX推進協議会(SDXC)と連携し、運輸業界の中堅・中小企業における課題解決・経営のデジタルトランスフォーメーション(DX)などの実現に向けたソリューション提供体制を構築したと発表。これが材料視されたようだ。これは4者が一体となり、運輸業界に特化した事業計画策定・計画実行支援・改善ツール提案・補助金獲得支援など、業界課題解決に向けた一連のサポート体制を構築し、まずは約1万社の物流関連企業と取引がある商工中金の顧客基盤を生かして展開。具体的には、商工中金の金融機能や全国ネットワーク、TDBCとSDXCの運輸事業者支援に関する事業計画書策定支援、動態管理プラットフォームなどの解決策の提供、専門家支援と、ウイングアクのデータ活用ノウハウを生かした中小企業支援プラットフォーム「BanSo(バンソウ)」を連携させたトータルソリューションを提供するとしている。
■トランザク <7818> 1,605円 (+73円、+4.8%)
トランザクション <7818> [東証P]が大幅続伸し、上場来高値を更新した。12日の取引終了後、23年8月期の連結業績予想の修正を発表。今期の最終利益が23億7500万円から27億7700万円(前期比26.5%増)に上振れる見通しとなったことを好感した買いが集まったようだ。売上高は206億円から217億8000万円(同19.2%増)に予想を引き上げた。主力サイト「販促STYLE」や「MARKLESS STYLE」が好調に推移するなど、eコマース事業が大きく伸長。内製化率や生産性の向上に努めたことも利益拡大に寄与する。あわせて期末一括配当予想について、これまでの27円から29円(前期末比4円増配)に増額した。23年8月期第2四半期累計(22年9月-23年2月)の連結決算は、売上高が前年同期比25.7%増の112億7800万円、最終利益が同45.4%増の15億5900万円だった。
■エーアイテイ <9381> 1,630円 (+70円、+4.5%)
エーアイテイー <9381> [東証P]が大幅続伸。13日正午ごろ、23年2月期の好調な決算と、24年2月期の良好見通しを発表。あわせて、東証プライム市場の上場維持基準に適合したことを開示しており、これらが好感された。23年2月期決算は売上高が前の期比15.9%増の694億6300万円、営業利益が同47.7%増の52億8800万円だった。海上運賃が高い水準で推移したことや円安の進行が追い風となった。24年2月期は売上高が前期比0.8%増の700億円、営業利益が同0.2%増の53億円の見通し。配当は前期比据え置きの80円を見込む。あわせて、東証プライム上場維持基準の適合に向けた計画の進捗状況を開示した。同基準のうち「流通株式時価総額」の条件のみ満たしていなかったものの、改善を行ってきた結果、今年2月28日時点ですべての基準に適合したという。
■イオン <8267> 2,664円 (+70円、+2.7%)
イオン <8267> [東証P]が4日続伸、中期波動の分水嶺である75日移動平均線との下方カイ離を解消し底値圏離脱の動きを鮮明化させた。同社が12日取引終了後に発表した23年2月期の決算は売上高にあたる営業収益が前の期比4.6%増の9兆1168億2300万円と2期連続で増収を確保し過去最高を更新した。また、本業のもうけを示す営業利益も同20.3%増の2097億8300万円と大幅な伸びを達成した。売上高9兆円台は国内小売業界でセブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]に次ぐ第2位。プライベートブランド(PB)の売り上げが好調で全体を牽引したほか、事業構造改革による収益体質の向上も寄与した。更に24年2月期の業績予想についても、営業収益が前期比3.1%増の9兆4000億円、営業利益は同4.9%増の2200億円と増収増益を見込んでいる。営業利益は新型コロナウイルスによる影響が出る前の20年2月期に達成した2155億3000万円を4期ぶりに上回る見通しで、ピーク利益更新となる。
■吉野家HD <9861> 2,524円 (+44円、+1.8%)
吉野家ホールディングス <9861> [東証P]が5日続伸。12日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を公表した。今期の売上高は前期比4.7%増の1760億円、営業利益は同33.9%増の46億円となる見通しを示した。最終利益は同66.8%減の24億円と大幅な最終減益の計画とあって、朝方はこれを嫌気した売りが膨らんだが、売り一巡後は切り返す展開となった。今期は経済活動の再開による人流増加を想定。客数の獲得と成長投資の加速を最優先として取り組む方針で、グループの基幹事業である吉野家において100店舗以上の改装を行う計画という。
■フジ <8278> 1,788円 (+20円、+1.1%)
フジ <8278> [東証P]が5日続伸。12日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比1.0%増の135億円と最高益を更新する見通しとなり、好感されたようだ。営業収益は同1.4%増の7959億円を見込む。フジ・リテイリングでは愛媛県や広島県を中心とした新規出店や、既存店の改装による活性化を進める方針。大型改装が完了したエミフルMASAKIの伸長と、ラクア緑井も寄与すると想定する。マックスバリュ西日本は創業40周年を迎えることから、関連企画、記念商品開発などにも取り組むという。
※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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