<動意株・22日>(大引け)=カプコン、東邦亜鉛、ラサ工など
東邦亜鉛<5707.T>=4日続伸し新高値。亜鉛市況はLME(ロンドン金属取引所)で21日に1トン当たり2300ドル前後と年初来高値圏に買われた。亜鉛は自動車ボディーに使う亜鉛メッキ鋼鈑向けで需要が拡大しており、在庫水準も低下基調にある。同社の15年3月期の亜鉛の想定価格は、トン当たり2100ドルであり、今期の業績には上振れ期待も出ている。
ラサ工業<4022.T>=高い。国土交通省は4月に提出されていたリニア中央新幹線の環境アセスメントに関し、事実上建設を承認、JR東海<9022.T>は8月にも工事実施計画の認可を国交相に申請する見通しと伝えられており、関連株がにわかに色めき立っている。同社は機械部門で掘削機を手掛けており、27年開業を目指すリニア中央新幹線関連の有力な関連株としてテーマ性を持つ。一方、破砕機部門では放射能汚染濃度が高い土砂を分離する「グラインドウォッシャー」が、原発絡みで再び注目を集めているもよう。
品川リフラクトリーズ<5351.T>=大幅反発。「きょうは午前10時半過ぎにまとまった買いが観測され動意が本格化」(市場関係者)した状況。鉄鋼大手向けを中心に耐火物製造を手掛けるが、JFEグループなどの増産志向で耐火物需要が回復している。15年3月期は前期比3割増となる51億円を予想しており、業績急回復に対する期待が高まっている。PER8倍、PBR0.6倍と指標面から際立つ割安感も魅力のひとつ。さらに、ここにきて大口の買いを引き寄せる背景に、「JR東日本や東京都による品川駅周辺の再開発がある」(国内投資顧問会社)と指摘されている。
テクノセブン<6852.T>=ストップ高。7月7日につけた年初来高値183円を上回っている。同社は18日に、100%子会社のニッポーが8月8日にパーソナル3Dプリンター「遊作くん」を発売すると発表。これが材料視されているようだ。 「遊作くん」は、小型ながら高精度の造形を実現。パソコン上で操作し、操作に必要なソフトウェアは日本語対応で、専用サイトからダウンロードすることができる。
イクヨ<7273.T>=急伸。18日取引終了後に、今15年3月期の第2四半期と通期の業績予想を上方修正した。通期予想は売上高を85億7200万円から91億7400万円(前期比0.9%減)、営業利益を3億4500万円から4億5800万円(同30.5%減)へ引き上げた。第1四半期は消費税増税後も販売が好調を維持、売上高、利益ともに計画を大きく上回る見込みとなり、業績予想を増額した。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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