東京株式(大引け)=65円安、円高受け輸出株軟調も好決算銘柄を物色
大引けの日経平均株価は前日比65円93銭安の1万8910円78銭と3日ぶり反落。東証1部の売買高概算は16億9448万株、売買代金概算は2兆610億9000万円。値上がり銘柄数は562、対して値下がり銘柄数は1291、変わらずは149銘柄だった。
きょうの東京市場は前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに小幅ながら安かったほか、外国為替市場では1ドル=111円台後半の円高に振れたことで、主力輸出株中心に売りに押される展開を余儀なくされた。ただ、その後は為替動向を横目に下げ渋る動きをみせた。企業の決算発表が佳境入りとなるなか、好決算銘柄が買われ全体地合いを支えるかたちとなっている。日銀のETF買いの思惑もあり、これを拠り所に下値では押し目買いの動きも観測された。先物主導のインデックス買い効果も反映され、日経平均は一時前日終値近辺まで戻る局面もあった。しかし、10日の日米首脳会談を前に一段と上値を買う動きには発展しなかった。後場後半は手仕舞い売りに再び軟化した。売買代金は2兆円台に乗せたものの1月30日以来の低水準となった。
個別では、トヨタ自動車<7203.T>が軟調、任天堂<7974.T>も下値を探る展開となった。ファーストリテイリング<9983.T>も下げた。デンソー<6902.T>が売りに押され、ドンキホーテホールディングス<7532.T>は大幅安。ケーヒン<7251.T>、ニチコン<6996.T>が急落。サンケン電気<6707.T>、ハーツユナイテッドグループ<3676.T>などの下落も目を引く。
半面、ディスコ<6146.T>が急騰。住友金属鉱山<5713.T>が堅調、SCREENホールディングス<7735.T>も買われた。ノーリツ鋼機<7744.T>、日本ケミコン<6997.T>が値を飛ばし、日本冶金工業<5480.T>、日本カーボン<5302.T>も物色人気となった。タカタ<7312.T>もリバウンドに転じている。マルハニチロ<1333.T>が買いを集めたほか、IHI<7013.T>、東京建物<8804.T>なども上昇した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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