東京株式(大引け)=101円高、経済政策期待で買い優勢も上値に重さ
大引けの日経平均株価は前週末比101円13銭高の2万397円58銭と反発。東証1部の売買高概算は15億2992万株、売買代金概算は2兆1452億9000万円。値上がり銘柄数は1499、対して値下がり銘柄数は413、変わらずは116銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方から広範囲に買い優勢で始まった。前週末の欧米株市場は高安まちまちの展開で方向感を欠くなか、24日のドイツ連邦議会の選挙結果を受け外国為替市場で1ドル=112円台前半の推移と円安に振れたことが、主力株中心に有利に働いた。安倍首相が経済対策を打ち出すとの思惑も買いを誘った。ただ、その後は上値も重い展開だった。北朝鮮を巡る地政学リスクが意識されるなかアジア株市場が総じて軟調に推移したことで、積極的にロングポジションを積み上げる動きは見られなかった。全般は取引終了後の安倍首相の解散表明に関わる記者会見の結果を見極めたいとの思惑から商いが手控えられたフシもあり、売買代金は2兆1000億円台と活況の目安とされる2兆円は上回ったものの前週と比較すると落ち込んだ。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>、トヨタ自動車<7203.T>などがしっかり、キーエンス<6861.T>も買われた。SUMCO<3436.T>、東京エレクトロン<8035.T>なども堅調。オリジン電気<6513.T>が物色人気となり大幅高、JPホールディングス<2749.T>も上昇した。東海染工<3577.T>がストップ高に買われ、ペッパーフードサービス<3053.T>、フィックスターズ<3687.T>などの上げ足も目立った。ヤマシンフィルタ<6240.T>、ブレインパッド<3655.T>なども高い。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが冴えず、村田製作所<6981.T>、コマツ<6301.T>も軟調だった。ミネベアミツミ<6479.T>も安い。タカキュー<8166.T>、MonotaRO<3064.T>などが大きく値を下げたほか、KLab<3656.T>も売りに押された。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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