■ディディエス <3782> 67円 (+24円、+55.8%) 一時ストップ高
ディー・ディー・エス <3782> [東証G]が急反騰、一時ストップ高となった。前週末2日の取引終了後、独自開発した軽量な顔認証エンジンを採用した、ID管理とSSO(シングルサインオン)機能を一元化したクラウドサービス 「EVECLOUD(イヴクラウド)」の販売を開始すると発表しており、好材料視された。今回開発した顔認証エンジンは、ディープラーニングを応用した技術を採用した高速判定を実現し、マスク着用による本人認証も可能という。これを初搭載する「EVECLOUD」は、Google WorkspaceやMicrosoft365をはじめとしたさまざまなクラウドサービスへのシングルサインオンを行うサービスで、クライアント証明書によるアクセス制御とシングルサインオンによるクラウド利用に対応し、セキュリティーの強化と利便性の向上を同時に実現したという。なお、同件による23年12月期業績に与える影響は軽微としている。
■アクセルM <3624> 349円 (+80円、+29.7%) ストップ高
アクセルマーク <3624> [東証G]がストップ高。同社は2日、同社が取り組む動画 NFTトレーディングカードサービスについて、プレイシンク(東京都新宿区)と連携し、メディアミックスプロジェクト「HIGH CARD」の世界初のデジタルコレクションサービス「HIGH CARDデジタルトレカコレクション」を開始したとしていることが好感された。同プロジェクトは、「アニメなどの映像作品IPの動画をNFTトレーディングカードとして発行するサービス」の提供を目指したもの。今回開始した「HIGH CARDデジタルトレカコレクション」では、ライセンス許諾獲得の取次業務を担当している。
■ヘッドウォ <4011> 23,430円 (+4,000円、+20.6%) ストップ高
ヘッドウォータース <4011> [東証G]がストップ高。AIを活用したソリューション事業や企業のDX支援ビジネスを手掛けるが、AI開発ベンチャーと協業し、GPT4を用いた言語モデルAIサービスなど、世界的に関心が高まっている生成AI分野も深耕する構えにある。今月に入ってからマクニカホールディングス <3132> [東証P]傘下のマクニカと、エッジAIのサポート強化で協業することも発表するなど、株価刺激材料にも事欠かない。時価は21年2月以来約2年4ヵ月ぶりの高値圏にあるが、20年10月の旧東証マザーズ市場への新規上場直後に3万6250円の高値を形成した経緯があり、なお天井の高さが意識される状況にある。
■AIクロス <4476> 1,770円 (+298円、+20.2%) 一時ストップ高
AI CROSS <4476> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。同社は企業向けコミュニケーションツールのほか、ショートメッセージサービス(SMS)やAI解析サービスを主力業務として手掛ける。情報を集約しAIで多面的に分析や予測を行うAI解析サービスでは、ホワイトカラー業務のAIによる代替需要が追い風となることで、同社の収益環境に追い風となることが予想される。23年12月期は売上高が10%増収、営業利益が12%増益と共に2ケタの伸びを見込んでおり、足もとで潜在的な成長力への見直しが進んだもようだ。
■JTP <2488> 1,026円 (+150円、+17.1%) ストップ高
JTP <2488> [東証S]がストップ高。同社は人工知能(AI)インテグレーションサービスの「Third AI」を通じ、最新のAI技術や顧客ニーズに対応したプラットフォーム導入で顧客企業のデジタルシフトを支援する。過去に米画像処理半導体大手のエヌビディア
■フィーチャ <4052> 726円 (+100円、+16.0%) ストップ高
フィーチャ <4052> [東証G]がストップ高。同社は車載用を主力に画像認識ソフトの開発を手掛けるが、前週末2日取引終了後、自動車部品で世界最大手の独ボッシュと資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなり投資資金が集中した。ボッシュを割当先とする29万3937株の第三者割当増資と29万3936株の売り出し(譲渡)を実施する。発行・売出価格は619円だが、今後の業容拡大効果に期待する買いを呼び込む格好となった。
■ユーザーロカ <3984> 2,501円 (+316円、+14.5%)
東証プライムの上昇率トップ。ユーザーローカル <3984> [東証P]が3日ぶりに急反騰、4月12日につけた年初来高値2318円を大幅に更新した。米国株市場に追随する形で、ここにきて東京市場でも 人工知能(AI)関連株への物色人気が本格化しており、その流れに乗った。同社はAI関連株の中でも業績成長トレンドが顕著で、実態面からの評価が高い。ビッグデータ解析やAI技術を活用した業務支援ツールが、企業の デジタルトランスフォーメーション(DX)需要を捉え、23年6月期は営業利益が前期比15%増の11億7800万円予想と2ケタ成長を見込むが、株式公開後の17年6月期から数えてこれで6期連続の過去最高更新となる。生成AI分野への展開も抜かりなく、企業向け生成AIプラットフォーム「ユーザーローカルChatAI」を開発し、今後の需要獲得が期待されている。
■クリアル <2998> 6,610円 (+760円、+13.0%)
クリアル <2998> [東証G]が3日続急騰し、上場来高値を連日で更新した。前週末2日の取引時間中に、同社が運営する不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL(クリアル)」において、5月に約24億円のファンド組成を完了したと発表した。4月の組成額を上回ったことを好感した買いが続き、株高に弾みがついたようだ。組成したファンドは「第85号『(仮称)Hmlet CREAL 銀座築地』ファンド」など3件。4月の組成件数は4件で、組成額は約21億円だった。また、同社は2日の取引終了後に、クラウドファンディングで組成したファンドに関する販売用不動産の売却についても発表した。売却を決めたのは東京都足立区の「CREAL ロジスティクス東京鹿浜」と、神奈川県綾瀬市の「CREAL ロジスティクス綾瀬」。いずれも物件の用途は倉庫で、24年3月期の業績予想には織り込み済みとしている。
■ブレインP <3655> 1,015円 (+115円、+12.8%)
東証プライムの上昇率3位。ブレインパッド <3655> [東証P]が6日続急騰。前週は5営業日すべて上昇、特に週後半は上げ足を加速させ、年初来高値圏を走る展開となった。同社は人工知能(AI)技術を駆使したビッグデータ分析を強みに企業コンサルティングを展開しており、生成AI市場の急拡大を背景に日米株式市場でAI関連株が人気化するなか、その関連有力株として物色人気化した。貸株調達に伴う空売りの買い戻しなども作用しているとみられ、踏み上げ相場の様相をみせた。
■JNS <3627> 426円 (+38円、+9.8%) 一時ストップ高
東証プライムの上昇率5位。JNSホールディングス <3627> [東証P]が続急伸、年初来高値を更新した。5日、子会社のネオスがチャットボットサービス「OfficeBot」において、米マイクロソフト
■エクサWiz <4259> 580円 (+32円、+5.8%)
エクサウィザーズ <4259> [東証G]が4日続急伸し、年初来高値を更新した。同社は5日、人工知能(AI)とデザインの力で企業変革に必要な戦略と施策を具体化する共創型プログラム「exaBase Sprint」の一般提供を開始したと発表。exaBase Sprintでは、非連続な未来の事業テーマを創出する「Backcasting Sprint」と、AIの力でデジタルトランスフォーメーション(DX)施策を具体化する「AX Sprint」を提供。「Backcasting Sprint」はサッポロホールディングス <2501> [東証P]に採用されている。
■岩谷産 <8088> 7,051円 (+361円、+5.4%)
岩谷産業 <8088> [東証P]が3日続急伸。4日付の日本経済新聞朝刊で、「政府は次世代の脱炭素燃料として有力な水素の供給を増やすため、企業の製造装置や関連素材への投資支援に乗り出す」と報じられており、水素ステーションを展開する同社に思惑的な買いが向かったようだ。記事によると、15年間で官民合わせて15兆円を投じて水素のサプライチェーンを整備するという。これを受けて同社のほか、水素運搬船の開発などを手掛ける川崎重工業 <7012> [東証P]なども買われた。
■ラクスル <4384> 1,361円 (+55円、+4.2%)
ラクスル <4384> [東証P]が大幅続伸。5日午前中、子会社ノバセルが高速調査サービス「ノビシロ」の新機能として、ChatGPTを活用した調査票の自動作成機能を開始したと発表しており、好材料視された。ノビシロは、最短20分で5問100人の調査結果を得られる超高速調査サービス。ChatGPTを活用することで、キーワードを入力するだけで調査票の自動作成が可能になり、調査票作成が難しく時間を要していた人の時間短縮につながるだけでなく、不安解消にもつながるという。また、これまで調査を行ったことがない人も簡単に調査ができるようになり、調査における「早い、安い、簡単」を実現するとしている。
■ファストリ <9983> 34,160円 (+1,270円、+3.9%)
ファーストリテイリング <9983> [東証P]が大幅高で3日続伸。前週末2日の取引終了後に発表した5月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比4.4%増と6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日が1日少ない影響もあり、客数は同3.7%減となったものの、夏物商品やトレンドを捉えた商品の販売が好調だったことで、客単価が同8.4%増となったことが牽引した。
■近鉄GHD <9041> 4,816円 (+151円、+3.2%)
近鉄グループホールディングス <9041> [東証P]が大幅続伸。前週末2日の取引終了後、2021年5月に公表した中期経営計画の目標経営指標を見直したと発表。このなかで、24年度の営業利益目標について、これまでの650億円以上から860億円以上に引き上げており、好感されたようだ。24年度までの2年間は、鉄道事業の運賃改定やグループ各事業のアフターコロナからの回復戦略により、経営基盤の更なる強化を図る。更に、大阪・関西万博や、大阪での統合型リゾート(IR)の開業に向けてグループを挙げて取り組むほか、事業基盤の拡充に向けた戦略投資なども想定しているとし、次期経営計画以降に営業利益を1000億円以上とする「目標イメージ」も示した。近鉄GHDは今期の業績予想も公表した。営業収益は前期比16.6%増の1兆8200億円、営業利益は同25.1%増の840億円となる見通し。年間配当は前期と横ばいの50円とした。連結子会社のKNT-CTホールディングス <9726> [東証S]において新型コロナ関連業務を巡る過大請求が判明したことを背景に、近鉄GHDは期末後50日を超えての決算発表となった。
■泉州電 <9824> 3,400円 (+100円、+3.0%)
泉州電業 <9824> [東証P]が大幅高で3日続伸。5日午後2時ごろ、23年10月期の連結業績予想について、売上高を1182億円から1230億円(前期比8.2%増)へ、営業利益を78億円から81億円(同8.5%増)へ、純利益を55億円から57億円(同7.3%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各40円の年80円から同各50円の年100円に引き上げたことが好感された。上期において、自動車・工作機械向け需要が好調で、引き続き自動車・工作機械向け需要が好調に推移することが予想されることに加えて、上期に電線の主材料である銅価格が高値で推移し、建設・電販向け売上高が増加したことなどが業績を押し上げる。なお、同時に発表した第2四半期累計(22年11月-23年4月)決算は、売上高618億5100万円(前年同期比12.1%増)、営業利益43億400万円(同21.7%増)、純利益29億9400万円(同20.2%増)だった。
■INPEX <1605> 1,557.5円 (+42.5円、+2.8%)
INPEX <1605> [東証P]が3日続伸、石油資源開発 <1662> [東証P]も3日続伸となった。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は4日、協調減産の枠組みを2024年末まで延長することで合意。特に、サウジアラビアは7月から独自に日量100万バレルの追加減産を行う方針を示した。このサウジの自主減産はサプライズと受け止められ、5日の時間外の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が一時1バレル=75ドル前後まで急伸し、昼過ぎ時点で72.50ドル近辺で推移している。2日時点の終値71.74ドルから上昇基調を強めた。
■フェローテク <6890> 3,170円 (+85円、+2.8%)
フェローテックホールディングス <6890> [東証S]が5日ぶりに反発。前週末2日の取引終了後、 半導体製造装置用の金属ベローズ(じゃばら)や真空バルブの開発・製造を行う入江工研(東京都千代田区)と、中国の半導体製造装置メーカー向け真空バルブ製品などの製造・販売を行う合弁会社を設立したと発表しており、好材料視された。新会社「安徽入江富楽徳精密機械」は、入江工研が有する高度な半導体製造装置用の金属ベローズや真空バルブの開発・製造技術と、フェローテクの中国子会社が有する最新の金属加工設備や中国大手半導体製造装置メーカーなどの顧客基盤のリソースを組み合わせることで、中国の半導体製造装置の真空機器関連市場におけるフェローテクグループの市場シェアとブランド力の向上を図るのが狙い。なお、同件による24年3月期業績への影響は軽微としている。
■日本製鉄 <5401> 2,857円 (+60円、+2.2%)
日本製鉄 <5401> [東証P]が3日続伸。JFEホールディングス <5411> [東証P]など鉄鋼株への買いが目立った。前週末の米国株市場ではNYダウが今年最大の上げ幅を記録し、ハイテク系グロース株だけでなく景気敏感株への買い戻しが顕著だった。前週の東京市場では、中国景気減速懸念などを背景に鉄鋼株などの景気敏感株に大きく売りが先行する場面があったが、目先は米株市場の地合いを引き継ぎ買い直される動きとなった。なお、東証が低PBR是正に向けた経営改善要請を行うなかで、日本製鉄のPBRは0.6倍台、更にJFEはPBR0.5倍前後と、指標面からの割安感も株高修正要因として引き続き意識されている。
■アダストリア <2685> 2,841円 (+57円、+2.1%)
アダストリア <2685> [東証P]が続伸し年初来高値を更新した。前週末2日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比11.2%増と15ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。昨年に比べて休日が1日少ない影響が2ポイントあったと試算されるものの、ゴールデンウィーク中に天候に恵まれ、前年以上に人流が回復したことや、月を通して気温が高く推移したことで夏商品の販売が順調だった。ブランド別では、グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファーム、スタディオクリップなどが堅調だった。なお、全店売上高は同13.6%増だった。
※5日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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