■株式見通し:1月のSQ値を捉えるようだと、ややセンチメントは改善
■ドトル日レス、3Q営業損失 赤字縮小▲9.21億円、通期据え置き
■前場の注目材料:フジテック、インドに新棟、昇降機、中国減速で再脚光
■1月のSQ値を捉えるようだと、ややセンチメントは改善
17日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開が見込まれる。14日の米国市場ではNYダウが201ドル安だった。12月小売売上高や1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を下回ったほか、大手銀の決算を受けた金融株の弱い動きなどもあって終日軟調に推移した。一方で、3連休を控え持ち高調整の動きが広がる格好となり、足元で軟調推移を見せていた半導体株などは買い戻され、ナスダックは上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の28300円。円相場は1ドル114円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただし、17日の米国市場はキング牧師の誕生日の祝日で休場となることから海外勢の商いは限られるだろう。そのため、先週末の大幅な下げに対する自律反発にとどまると見られる。とはいえ、シカゴ先物にサヤ寄せすることで先週末に幻のSQとなった1月のSQ値である28266.57円を捉えてくることが考えられ、センチメントは改善することが見込まれる。
また、米国では半導体株が買い戻されている一方で、JPモルガンが好調な決算ながらも大きく下落していた。今週はゴールドマンサックスなど金融株の決算発表が相次ぐこともあり、神経質にさせてくるだろう。足元では金融引き締めへの警戒からグロースからバリュー株への資金シフトが見られていたが、いったんは巻き戻しの動きも意識されてくる可能性はありそうだ。先週末はファーストリテ<9983>が日経平均を下支えする半面、他の指数インパクトの大きい値がさ株などは総じて軟調だったことから、まずはリバランスの動きを見せてくるかを見極めたいところだろう。
また、マザーズ指数は昨年来安値を更新するなど弱いトレンドを形成している。テクニカル面では月足の一目均衡表の雲を下放れ、遅行スパンは実線を割り込む、下方シグナルを発生してきた。しばらくは明確なボトム形成を見極める必要はあるものの、足元では売り込まれていた直近IPO銘柄の一角には自律反発の動きも見られてきており、物色対象は広がりづらいものの、個別では押し目狙いの動きも見られてきそうである。
■ドトル日レス、3Q営業損失 赤字縮小▲9.21億円、通期据え置き
ドトル日レス<3087>が発表した2022年2月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比14.6%増の819.06億円、営業損益が9.21億円の赤字(前年同期は29.32億円の赤字)だった。2022年2月期業績は、売上高が前期比27.1%増の1221.80億円、営業利益が30.46億円とする従来の計画を据え置いている。
■前場の注目材料
・ナスダック総合指数は上昇(14893.75、+86.94)
・シカゴ日経225先物は上昇(28300、大阪比+110)
・1ドル114.10-20円
・SOX指数は上昇(3900.61、+88.77)
・VIX指数は低下(19.19、-1.12)
・米原油先物は上昇(83.82、+1.70)
・米国景気の拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・フジテック<6406>インドに新棟、昇降機、中国減速で再脚光
・日本トムソン<6480>ベトナム・中国で増産、直動案内機器など海外再編
・住友理工<5191>拠点内電力契約を導入、子会社に太陽光発電
・浜ゴム<5101>住友ゴム・横浜ゴム、国内市販タイヤ値上げ
・日本ピストンリング<6461>ノルメカエイシアを子会社化、医療機器拡充
・グローリー<6457>アドインテと共同出資会社
・日立造船<7004>下水汚泥処理で技術承認、都下水道局から
・東レ<3402>100%植物由来のナイロン繊維開発、高い寸法安定性
・小林製薬<4967>30回洗っても抗菌持続、布マスク投入
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 11月機械受注(船舶・電力除く民需)(前月比予想:+1.1%、10月:+3.8%)
<海外>
・11:00 中・10-12月期国内総生産(GDP)(前年比予想:+3.3%、7-9月期:+4.9%)
・11:00 中・12月鉱工業生産(前年比予想:+3.7%、11月:+3.8%)
・11:00 中・12月小売売上高(前年比予想:+3.8%、11月:+3.9%)
・米国株式・債券市場は休場(キング牧師誕生日) <ST>
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