<話題の焦点>=電子部品株に上値余地、在庫調整完了近しとの見方広がる
米中貿易協議の行方も依然として不透明感は拭い切れないとはいえ、ひと頃の一触即発的なムードは和らぎ、ここ最近は交渉が両国の合意に向け進展しているとの観測が強まっている。中国情報通信研究院(CAICT)が公表した3月の中国スマートフォン出荷台数は前年同月を4%強下回り、好不調の分かれ目とされる月3000万台に届かない状況が続いている。しかし一方で、この春に電子部品の在庫調整完了が近いとの思惑も強まっている。「4月か5月には出荷が回復を明示するとの見方がアナリスト間のコンセンサスとなっているもようで、これを先取りする形で電子部品株には水準訂正狙いの買いが継続している状況」(国内証券ストラテジスト)となってきた。
一方、村田製が得意とする積層セラミックコンデンサーなどは、スマホ向けの総需要に飽和感が出る一方、車載向けで高水準の需要が維持されている。自動車のエレクトロニクス化進展に伴い、今後は自動車の生産ペースを上回る形でセラミックコンデンサーなどのデバイス需要は大きく伸びることが予想され、中長期的にみても関連銘柄の株価見直し余地は大きいと判断される。
出所:minkabuPRESS
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