2. 2019年3月期セグメント別業績動向
ダイレクトメール事業は、売上高10,820百万円(前期比16.0%増)、セグメント利益627百万円(同18.4%増)となった。各営業拠点において、企画制作からデザイン、印刷、封入・封緘作業を一括して手がけるワンストップサービスの提供、郵便やメール便のスケールメリットを生かした提案型営業を積極的に展開する一方、日野フルフィルメントセンターを中心に、市場拡大が続いているネット通販の宅配便など小口貨物の取扱いの強化を推進した。この結果、全国的に新規顧客の開拓と既存顧客の受注が拡大し、機械化や拠点拡張の費用を吸収した。
インターネット事業は、売上高1,357百万円(前期比21.9%増)、セグメント利益194百万円(同2.1倍)となった。SEOとコンテンツマーケティングを連携したコンサルティング型マーケティングサービスの提供を強化した。一方、これまで培ったSEOやWebサイト制作のノウハウを生かしたことで、バーティカルメディアサービスの収益力が急回復した。つまり、2018年3月期にGoogleの検索エンジンのアルゴリズム変更に同社のSEOが一時的にフィットせず2019年3月期の低迷に至ったのだが、SEO依存の集客からリスティング広告を強化し、地道にコンテンツを充実させたことで、検索順位が大きく回復したのである。
なお、回復の背景には同社バーティカルメディアの長年培ってきた信頼性もある。バーティカルメディアは、不確かな情報やコピー&ペーストの乱用で信頼性に欠けると言われている。しかし同社は、掲載予定の記事を一旦チェックツールでふるいにかけ、その後社内基準に合わせて人の目でチェックすることを繰り返し、信憑性の薄い記事やコピー&ペーストの多い記事を排除している。このため、同社のバーティカルメディアは長続きしているものが多いと思われる。加えて今回の急回復や有力メディアの譲受などを考慮すると、バーティカルメディアのノウハウや仕組みの面で同社は既に強みを発揮していると言うことができると考える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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