東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、海運、医薬品、非鉄金属の上昇率が2%を超えたほか、鉱業、その他金融、陸運、証券、倉庫運輸、ゴム製品、機械が堅調。半面、精密機器、情報通信、石油石炭が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、エーザイが日経平均を約36円押し上げたほか、ダイキン<6367>、第一三共<4568>、アドバンテスト<6857>が堅調。一方で、東エレク<8035>、ソフトバンクG、ファーストリテが重石に。
米テキサス・インスツルメンツが予想を下回る見通し等を受けて時間外で急落したことが東エレクへの売りにつながったとみられている。ただし、テキサス・インスツルメンツの下落を織り込んだことから、SOX指数の動向も含めて、想定の範囲内での下げに留まるようであれば、アク抜けにつながる可能性はありそうだ。また、東エレクが弱い値動きをみせる一方で、他の半導体株への波及は限られており、東エレクに対しては利食いのタイミングとも言えそうである。村田製作所<6981>など足元でリバウンドを強めつつも、依然として出遅れ感がある銘柄へのシフトも意識されよう。
また、引け後に決算を予定していた日本電産<6594>はリバウンド基調が継続しており、9月高値に接近している。第2四半期の営業利益はコンセンサスを下回っているほか、通期計画の下方修正を発表している。アク抜け的な値動きを見せてくるようだと、今後本格化する決算に対してセンチメントを明るくさせよう。
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