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2020/02/19 - フロイント(6312) の関連ニュース。~医薬品製剤用の機械で世界の最先端を走り、高採算の医薬品添加剤も拡大~【ポイント】・製剤機械の受注の底入れが遅れている。国内は低調であり、海外でカバーするという展開も十分でない。新製品の錠剤印刷機械はユーザーの投資抑制が響いて、思うようにマーケティングできていない。自動車用のリチウムイオン電池用部材も市場環境がよくない。・2020年2月期の業績について会社側は下方修正したが、今の受注状況では2021年2月期の上期まで厳しい業績が続こう。その後は、受注も底入れして回復の方向に向かおう。製薬企業は薬価改定の動きに対して慎重は投資姿勢を見せている。また、ジェネリックブーム後の新製品開発や

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【IRアナリストレポート】フロイント産業(6312)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/02/19 14:10

~医薬品製剤用の機械で世界の最先端を走り、高採算の医薬品添加剤も拡大~

【ポイント】
・製剤機械の受注の底入れが遅れている。国内は低調であり、海外でカバーするという展開も十分でない。新製品の錠剤印刷機械はユーザーの投資抑制が響いて、思うようにマーケティングできていない。自動車用のリチウムイオン電池用部材も市場環境がよくない。

・2020年2月期の業績について会社側は下方修正したが、今の受注状況では2021年2月期の上期まで厳しい業績が続こう。その後は、受注も底入れして回復の方向に向かおう。製薬企業は薬価改定の動きに対して慎重は投資姿勢を見せている。また、ジェネリックブーム後の新製品開発や海外市場開拓に向けて手を打っているが、市場開拓には少し時間を要するとみておいた方がよい。

・もう一つの主力分野である医薬品添加剤は、国内向けは順調に伸びているが、2019年2月期に好調であったインド向けが減少している。半面、中国向けが期待できる方向にある。国内では、当社独自の添加剤ノンパレルが急成長しており、当社と信越化学工業で共同開発したSmartEXも拡大が見込める。ここ数年は既存設備の増強で乗り切れよう。

・抗がん剤などの高薬理活性剤への投資が今後拡大する。コンテインメント(封じ込め)がしっかりした製剤機械システムにしないとハザード(害)が生じる。この分野が重要になっている。また、最先端の連続生産用製剤機械の市場開拓も始まった。収益性の高い医薬品添加剤は、国内に加えて海外市場の開拓も可能である。

・中期5ヵ年計画では、国内のジェネリックブームの一巡を前提に、製剤機械の新製品開発と市場開拓と共に、医薬品添加剤の独自分野でのグローバル展開、リチウム電池の電極用コーティング装置の開発など、製剤機械以外の分野の開拓にも力を入れてきた。基本戦略は妥当であるが、実行戦略と目標数値については見直しが必要である。

・次の中期計画の方向としては、売上高250億円、営業利益20~25億円、ROE 10%という水準が目標となろう。2021年2月期の業績は回復に転じるが、本格的な好転はその先になろう。インド、中国などグローバル市場での需要開拓に注目したい。

目 次
1.特色 医薬品用製剤機械の独自開発で発展
2.強み 日本では圧倒的No.1、世界でも3強の1社
3.中期経営計画 新製品の開発力を強化、海外市場の開拓に取り組む
4.当面の業績 2021年2月期の受注はやや好転し、増益に転換
5.企業評価 新規分野の立ち上がりに期待

フロイント産業 <6312>
企業レーティング
株価
(2020年2月18日)
698円
時価総額 128億円
(18.4百万株)
PBR 0.90倍
ROE 2.7%
PER 33.4倍
配当利回り 2.9%
総資産 18182百万円
純資産 12921百万円
自己資本比率 71.1%
BPS 771.7円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2012.2 15236 1065 1123 608 35.3 7.5
2013.2 16396 1470 1618 765 44.4 10.0
2014.2 17616 1286 1341 787 45.7 12.5
2015.2 17424 1150 1249 695 40.4 15.0
2016.2 19027 1346 1394 961 55.7 12.5
2017.2 21164 2041 2097 1064 61.7 20.0
2018.2 19801 1971 1994 1477 85.7 20.0
2019.2 18408 1223 1326 843 50.2 20.0
2020.2(予) 17000 600 600 350 20.9 20.0
2021.2(予) 18000 800 800 500 29.8 20.0

(2019.11ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは直近予想ベース。2009年6月に1:2、2016年2月に1:2の株式分割を実施。EPS、配当は修正ベース。2015.2期の配当は50周年記念配2.5円(修正ベース)、2017.2期の配当は上場20周年記念配5.0円を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/furoinntosanngyou202002.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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