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2019/10/25 - フロイント(6312) の関連ニュース。~医薬品製剤用の機械で世界の最先端を走り、高採算の医薬品添加剤も拡大~【ポイント】・受注は底入れしているが、回復が鈍い。製薬企業は薬価改定の動きに対して慎重は投資姿勢を見せている。また、ジェネリックブーム後の新製品開発や海外市場開拓に向けて、しっかり手は打っているが、市場開拓には少し時間を要するとみておいた方がよい。・今2020年2月期の会社計画は前期に続き減益を見込んでいるが、計画を下回る公算が高い。次の薬価改定の影響や新製品のマーケティングをもう少し見極める必要があろう。ジェネリック向け製剤機械の受注は想定以上に大きく落ち込んだ。概ね底入れしているが、錠剤印刷機の市場開拓は遅れ

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【IRアナリストレポート】フロイント産業(6312)

著者:鈴木 行生
投稿:2019/10/25 12:01

~医薬品製剤用の機械で世界の最先端を走り、高採算の医薬品添加剤も拡大~

【ポイント】
・受注は底入れしているが、回復が鈍い。製薬企業は薬価改定の動きに対して慎重は投資姿勢を見せている。また、ジェネリックブーム後の新製品開発や海外市場開拓に向けて、しっかり手は打っているが、市場開拓には少し時間を要するとみておいた方がよい。

・今2020年2月期の会社計画は前期に続き減益を見込んでいるが、計画を下回る公算が高い。次の薬価改定の影響や新製品のマーケティングをもう少し見極める必要があろう。ジェネリック向け製剤機械の受注は想定以上に大きく落ち込んだ。概ね底入れしているが、錠剤印刷機の市場開拓は遅れている。

・もう一つの主力分野である医薬品添加剤は、国内向けは順調に伸びているが、昨年好調であったインド向けが調整している。国内では、当社独自の添加剤ノンパレルが急成長しており、当社と信越化学で共同開発したスマートエックスも大幅な拡大が見込める。対応策として新工場も検討したが、ここ数年は既存設備の増強と3直体制で乗り切れると判断した。

・抗がん剤などの高薬理活性剤への投資が今後拡大する。コンテインメント(封じ込め)がしっかりした製剤機械システムにしないとハザード(害)が生じる。この分野が重要になっている。また、最先端の連続生産用製剤機械の市場開拓も始まった。収益性の高い医薬品添加剤では、国内に加えて、海外市場の拡大が見込めよう。

・中期5ヵ年計画では、国内のジェネリックブームの一巡を前提に、製剤機械の新製品開発と市場開拓と共に、医薬品添加剤の独自分野でのグローバル展開、リチウム電池の電極用コーティング装置の開発など、製剤機械以外の分野の開拓にも力を入れている。

・2022年2月期の計画では、売上高300億円、営業利益30億円、売上高営業利益率10%、ROE 8%以上を掲げている。この目標達成のハードルは高くなっている。中計3年目の2020年2月期の業績は減益となるが、新しい分野の寄与が徐々に高まってくるので、来期からは増益に転換してこよう。インド、中国などのグローバル市場での需要開拓に注目したい。

目 次
1.特色 医薬品用製剤機械の独自開発で発展
2.強み 日本では圧倒的No.1、世界でも3強の1社
3.中期経営計画 新製品の開発力を強化、海外市場の開拓に取り組む
4.当面の業績 今期の受注はやや好転、来期から増益に転換
5.企業評価 新規分野の立ち上がりに期待

フロイント産業 <6312>
企業レーティング
株価
(2019年10月24日)
741円
時価総額 136億円
(18.4百万株)
PBR 0.97倍
ROE 4.9%
PER 19.7倍
配当利回り 2.7%
総資産 17713百万円
純資産 12807百万円
自己資本比率 72.3%
BPS 764.9円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2012.2 15236 1065 1123 608 35.3 7.5
2013.2 16396 1470 1618 765 44.4 10.0
2014.2 17616 1286 1341 787 45.7 12.5
2015.2 17424 1150 1249 695 40.4 15.0
2016.2 19027 1346 1394 961 55.7 12.5
2017.2 21164 2041 2097 1064 61.7 20.0
2018.2 19801 1971 1994 1477 85.7 20.0
2019.2 18408 1223 1326 843 50.2 20.0
2020.2(予) 17200 900 900 630 37.6 20.0
2021.2(予) 18500 1150 1150 800 47.8 20.0

(2019.8ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは2016.2期予想ベース。2009年6月に1:2、2016年2月に1:2の株式分割を実施。EPS、配当は修正ベース。2015.2期の配当は50周年記念配2.5円(修正ベース)、2017.2期の配当は上場20周年記念配5.0円を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/furoinntosanngyou201910.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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