東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、非鉄金属、電力ガス、卸売、陸運、輸送用機器がしっかり。半面、石油石炭、鉱業、証券、水産農林、倉庫運輸が弱含みとなった。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクGが1社で日経平均を約41円押し上げたほか、ダイキン<6367>、中外薬<4519>、リクルートHD<6098>、ヤマハ<7951>が堅調。一方で、東エレク<8035>、トレンド<4704>、TDK<6762>が冴えない。
米国市場の休場明けにより若干商いが膨れ、東証1部の売買代金は2兆円を回復している。とは言え、依然として薄商いが続いており、日経平均は3日続伸で21500円に接近する動きを見せているものの、手掛けづらい状況であろう。また、マザーズ指数は上昇し、日経平均、TOPIXを上回る上昇率となったが、売買代金上位の銘柄は高安まちまちとなり、こちらも手掛けづらさが窺える。増額修正や自社株買いといった個別の材料には敏感に反応しているが、それ以外の銘柄については短期的な値幅取りも難しそうである。
明日も個別材料の他、先物の主導によるインデックス売買が中心になりそうであるが、幅広い物色というよりも、リバランスの商いが続くことになりそうだ。また、資金回転の速さから物色の持続性は期待しづらく、売り込まれていた銘柄への自律反発狙いのほか、季節性からは、2月決算企業の配当狙いといった動きが意識されよう。
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