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【↑】日経平均 大引け| 続伸、朝安も円安進行で輸出株中心に買い優勢 (7月14日)

配信元:株探
投稿:2022/07/14 18:13

日経平均株価
始値  26357.32
高値  26713.07(12:30)
安値  26312.79(09:01)
大引け 26643.39(前日比 +164.62 、 +0.62% )

売買高  9億7278万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆2407億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、前日の欧米株安に流されず頑強な展開に
 2.米CPIは市場予想上回る高い伸びで米株波乱含みの動き
 3.米株市場は後半戻り足で、東京市場も朝安後切り返す展開
 4.急速なドル高・円安進行が追い風、輸出株中心に買い誘導
 5.半導体株への買い戻しが全体相場に寄与、売買代金は低調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比208ドル安と4日続落した。6月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を上回り、FRBの利上げペースが加速するとの懸念が強まった。

 東京市場では、朝方に売り先行で始まったものの、その後は押し目買いが優勢となり、日経平均株価はプラス圏に切り返した。

 14日の東京市場は、前日の欧米株安を受けて朝方はリスク回避ムードが強かったが、日経平均は下値抵抗力を発揮し、売り一巡後は戻り足となり、前場中盤から上昇に転じた。注目されていた6月の米CPIが市場コンセンサスを上回る高い伸び率を示したが、これを嫌気した米株市場も後半は戻り足をみせていたことで、東京市場でも影響は限定的だった。FRBによる金融引き締めが加速するとの思惑が高まるなか、外国為替市場ではドル買いの動きを誘発、1ドル=138円台に入った円安を追い風に輸出株に買いが集まった。特に半導体関連株への買い戻しが目立ち、全体指数に押し上げ効果をもたらしている。全体の6割弱の銘柄が上昇。なお、プライム市場全体の売買代金は2兆2000億円と低調だった。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大きく買われ、東京エレクトロン<8035>も上値指向を強めるなど半導体製造装置関連への買いが目立った。また、日本電産<6594>キーエンス<6861>ダブル・スコープ<6619>なども高い。ファーストリテイリング<9983>が値を上げ、日本郵船<9101>など海運株も上昇した。ウイングアーク1st<4432>が値を飛ばし、サカタのタネ<1377>は一時ストップ高に買われた。トレジャー・ファクトリー<3093>吉野家ホールディングス<9861>なども高い。
 半面、東京電力ホールディングス<9501>が大幅反落、日立製作所<6501>東京海上ホールディングス<8766>なども冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も安い。ジンズホールディングス<3046>マネーフォワード<3994>が急落、日本ペイントホールディングス<4612>も大幅安。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>ファストリ <9983>SBG <9984>アドテスト <6857>テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約112円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>中外薬 <4519>セブン&アイ <3382>TOTO <5332>アステラス <4503>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約18円。

 東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)海運業、(3)精密機器、(4)電気機器、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)銀行業、(4)保険業、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

サカタタネ <1377> [東証P]
 前期営業上振れ着地し今期も増益見通しで積極還元も好感。
シンワワイズ <2437> [東証S]
 22年5月期営業9割超増益で今期も大幅成長見込む。
ATAO <3550> [東証G]
 第1四半期経常5倍増益。
ワンプラ <4199> [東証G]
 ブロックチェーンゲームの共同事業展開へ。
ウイングアク <4432> [東証P]
 3-5月期大幅増収増益。
HMT <6090> [東証G]
 九州大と共同研究。
日宣 <6543> [東証S]
 8月31日を基準日に1→2の株式分割を発表。
Enjin <7370> [東証G]
 23年5月期も高成長見通しで前期初配当も好感。
アイドマHD <7373> [東証G]
 22年8月期業績予想を上方修正。
日邦産業 <9913> [東証S]
 名古屋工業大学と生体模倣技術「デフォガ」の共同研究契約締結。

JINSHD <3046> [東証P]
 今期経常を一転20%減益に下方修正、配当も37円減額。
メディアL <6659> [東証S]
 東証による信用規制を嫌気。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ウイングアク <4432>、(2)サカタタネ <1377>、(3)トレファク <3093>、(4)吉野家HD <9861>、(5)イオンファン <4343>、(6)JCRファ <4552>、(7)パルHD <2726>、(8)WSCOPE <6619>、(9)SREHD <2980>、(10)芝浦 <6590>
 値下がり率上位10傑は(1)JINSHD <3046>、(2)マネフォ <3994>、(3)アステナHD <8095>、(4)TSIHD <3608>、(5)東電HD <9501>、(6)日本ペHD <4612>、(7)ディップ <2379>、(8)コシダカHD <2157>、(9)山梨銀 <8360>、(10)HEROZ <4382>

【大引け】

 日経平均は前日比164.62円(0.62%)高の2万6643.39円。TOPIXは前日比4.28(0.23%)高の1893.13。出来高は概算で9億7278万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1051、値下がり銘柄数は697となった。東証マザーズ指数は682.26円(12.09円高)。

[2022年7月14日]


株探ニュース
配信元: 株探

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