「サイバーセキュリティ」が9位、ロシアのウクライナ侵攻で関心高まる<注目テーマ>
1 円安メリット
2 メタバース
3 蓄電池
4 半導体
5 防衛
6 木材
7 量子コンピューター
8 円高メリット
9 サイバーセキュリティ
10 TOPIXコア30
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「サイバーセキュリティ」が9位となっている。
高速通信規格である5Gサービスの普及が本格化するなか、取り扱う情報データの量も膨大化している。それに比例してサイバーセキュリティーに対するニーズも増勢の一途となっている。最近ではロシアのウクライナ侵攻で、ロシア側が物理的(動的)な武力攻撃にとどまらず「非動的な」サイバー攻撃を絡めたハイブリッド戦を仕掛けていることもあって、緊急性の高いテーマとしてマーケットの関心が高まっている。今回のウクライナ問題で国家安全保障の観点から改めて注目されたが、サイバー攻撃への対応はもはや全世界にとって喫緊の課題といっても過言ではない。
日本ではサイバー犯罪に対する対策強化を目的とした改正警察法が今月1日に施行、「サイバー警察局」が始動している。ハッカー集団「アノニマス」や「ダークサイド」など国際的な犯罪集団が存在感を高めるなか、日本企業を狙う動きが今後活発化する可能性があり、これに対応して国際的な捜査網に参加し、各国との連携を強める狙いだ。
海外の大資本企業もこれまでの垣根を越えてサイバーセキュリティー分野に経営資源を注ぐ動きがみられる。直近では、半導体で世界トップクラスの米インテル<INTC>が半導体の応用分野として、人工知能(AI)や自動運転、クラウドコンピューティングと並べてサイバーセキュリティーを重要な投資戦略の一つに掲げている。今後、世界的な市場拡大が見込まれる暗号資産の採掘(マイニング)に絡むマルウエアなどへの対策も急務となっていく。
株式市場でも今後、同関連株への注目度は一段と高まることが予想される。関連有力銘柄としては未知のウイルスを検知する技術で強みを持ち、独自ソフトを自社で開発するFFRIセキュリティ<3692.T>、売上高の9割をセキュリティー部門で占めるソリトンシステムズ<3040.T>、AIを活用したネットパトロールをはじめ幅広いセキュリティーを一気通貫で手掛けるイー・ガーディアン<6050.T>、KDDI<9433.T>や野村総合研究所<4307.T>と資本提携関係にあり展開力に定評があるラック<3857.T>、セキュリティー関連製品の輸入販売商社テリロジー<3356.T>、セキュリティーのシステム構築支援とログ解析に強みを持つセキュアヴェイル<3042.T>などが挙げられる。
出所:MINKABU PRESS
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