東京株式(大引け)=80円高、円高一服受け後場プラス圏に切り返す
大引けの日経平均株価は前日比80円84銭高の1万8894円37銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は18億1826万株、売買代金概算は2兆2282億2000万円。値上がり銘柄数は929、対して値下がり銘柄数は928、変わらずは145銘柄だった。
きょうの東京市場は、安く始まったもののその後は下値を拾う動きが優勢となった。英国のEUからのハードブレグジット懸念で金融市場が動揺、また、トランプ次期米大統領のドル高牽制発言などが円高を誘発し朝方は外国為替市場で1ドル=112円台に入るなど急速な円高が嫌気され、運用リスクを回避する展開。しかし売り一巡後は一貫して戻り歩調となり、後場はドルが買い戻され円高一服となるのを横目に、先物主導でプラス圏に切り返した。業種別には、鉄鋼株の上昇が目立ったほか、石油株なども買われた。きょうの日経平均は前場と後場で視界が変わる上下に荒い高い展開となったが、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数がほぼ同数という珍しい現象にも、足もとの気迷い相場が映し出されている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が堅調、信越化学工業<4063.T>も買われた。東京製鉄<5423.T>が急伸、新日鉄住金<5401.T>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411.T>なども上値追いとなった。富士重工業<7270.T>が朝安後に切り返し、JXホールディングス<5020.T>も値を上げた。前日ストップ高のジーンズメイト<7448.T>が人気を継続、イー・ガーディアン<6050.T>も高い。竹内製作所<6432.T>も上昇した。
半面、任天堂<7974.T>が小安く、武田薬品工業<4502.T>も軟調。エイチ・アイ・エス<9603.T>が値を下げ、パソナグループ<2168.T>、ダイヘン<6622.T>なども安い。電通<4324.T>が下値模索の展開となったほか、タカタ<7312.T>も下落、日本航空電子工業<6807.T>も売りに押された。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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