200日移動平均線を上抜けて動意含み、4月の窓埋め期待の上昇続く
時価総額:191億円
PER:14.44倍
PBR: 0.59倍
大同特殊鋼系でステンレス鋼線の最大手。バネ、ネジ、シャフト、高合金・チタン等向けに軽量高強度の品質を極め、特にバネ用線は精密電子機器や精密電子医療部品用に用いられる。また、独自技術で製品開発されたステンレス鋼繊維の『ナスロン』は耐熱性に優れ、金属の強度と伸縮性を持っているため用途が幅広い。
業績面においては10/30に中間決算および通期下方修正ならびに減配を発表し、悪材料がズラリと並んだが株売りにはつながらなかった。むしろ四半期ベースでは前期比の減益幅が縮小傾向にあることで悪材料出尽くしとみる向きが多かったとみられる。スマホ需要減退などの影響から在庫調整が長引いている一方で、延期されていた半導体メーカーの設備投資需要に復活の兆しが出始めているため、足元では下期以降の業績回復に期待を寄せる見方が台頭してきていてもおかしくない。
株価は決算発表直後はやや売り先行の動きがみられたが、上記悪材料出尽くしと捉えた押し目買い意欲もあって深い押しにはつながらなかった。直近では上値抵抗となりやすい200日移動平均線を上抜けて昨日まで4連騰と堅調な値動きを続けている。バリュエーションの割安感もあって、今後も売り物をこなしつつ4月に大きく開けた窓埋めに向かう動きが期待される。