■テーマ性のある銘柄などでの短期的な物色
■東製鉄、24/3上方修正 営業利益350億円←300億円
■前場の注目材料:ホンダエアクラフトカンパニー、ホンダジェット新型量産、米工場に77億円投資
■テーマ性のある銘柄などでの短期的な物色
24日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが2ドル高、ナスダックは30ポイント安だった。楽観的な景気見通しを受けた買いが継続するなか、利食いも入りやすく伸び悩む展開。また、ハイテク株にはリバランスに絡んだ売りが入った。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比400円高の32670円。円相場は1ドル141円70銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションの開始後ほどなくして一気に32760円まで買われた。日銀は現時点でイールドカーブコントロール(YCC)政策の副作用に対応する緊急性は乏しいとの認識を示したとの報道をきっかけに円安基調が強まり、これを受けて日経225先物は急伸した。ただし、米国市場の取引時間帯では32700円を挟んだこう着を継続しており、仕掛け的な商いは入りづらいだろう。
また、週末の米国市場ではハイテク株の一角が売られたが、24日に実施されるナスダック100先物のリバランスに絡んだ動きと見られている。リバランスの影響を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となる可能性はありそうだ。そのほか、米国ではハイテク株の決算が相次ぐため、先週のテスラやネットフリックスのように失望につながる決算が相次ぐようだと、神経質にさせそうだ。国内でもアドバンテスト<6857>や信越化<4063>など主要企業の決算発表を控えていることから、結果を見極めたいところだろう。
そのほか、日銀会合に絡んだ報道によって円相場が大きく振れやすいと考えられ、為替にらみの展開を余儀なくされ、円相場が大きく変動する局面においては、先物主導で振らされやすい需給状況になりそうだ。物色は決算を手掛かりとした個別対応のほか、直近IPO銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせよう。また、岸田首相は「ChatGPT」をはじめ、急速に活用が広がっている生成AIなどの先端技術分野に対して、支援を強化することを表明しており、AI関連などテーマ性のある銘柄などでの短期的な物色も意識されそうだ。
■東製鉄、24/3上方修正 営業利益350億円←300億円
東製鉄<5423>は2024年3月期業績予想の修正を発表。営業利益を300億円から350億円に上方修正した。4-6月期においては、民間設備投資等による需要が堅調さを保ち、製品出荷単価が想定を上回ったとともに、出荷数量が増加した。主原料である鉄スクラップの購入単価が想定を下回って推移し利益幅が拡大。工場の稼働率向上により固定費も削減できたため、期間利益は当初想定を上回る進捗となった。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(35227.69、+2.51)
・1ドル=141.60-70円
・シカゴ日経先物は上昇(32670、大阪比+400)
・SOX指数は上昇(3698.85、+35.00)
・VIX指数は低下(13.60、-0.39)
・米原油先物は上昇(77.07、+1.42)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・ホンダ<7267>エアクラフトカンパニー、ホンダジェット新型量産、米工場に77億円投資・中部電力<9502>グループのJERA、CVC専任部署を新設、420億円投資
・NITTOKU<6145>フィリピンにFA設備拠点
・ブリヂストン<5108>小型トラック・バス用スタッドレスタイヤ、環境・運動性能を両立・コマツ<6301>日欧に20トン電動ショベル、レンタル機投入
・Ridge-i<5572>独自の生成AI・LLMを来年提供、日本語処理に特化
・東レ<3402>樹脂中PE・PP比率、短時間高精度把握、グループ会社が分析技術開発
・新日本電工<5563>石炭代替還元材活用へ、合金鉄生産のCO2削減
・東京ガス<9531>千葉に水素混焼火力建設、29年度運転開始
・UBE<4208>窒化ケイ素増産、生産能力1.5倍、電動車部品向け
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・07:45 NZ・6月貿易収支(5月:+0.46億NZドル) <ST>
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