大引けの日経平均は前日比17.66円安の27498.87円となった。東証プライム市場の売買高は11億1647万株、売買代金は2兆6817億円だった。セクターでは電気・ガス、証券・商品先物取引、銀行が下落率上位となった一方、鉄鋼、非鉄金属、海運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の54%、対して値上がり銘柄は41%だった。
個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体関連のほか、TDK<6762>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>のハイテク株、マネーフォワード<3994>、ラクス<3923>のグロース(成長)株などが下落。ローム<6963>や東洋炭素<5310>は米電気自動車テスラが開催した投資家向け説明会で、生産コスト抑制策として炭化ケイ素(SiC)の使用量を従来の4分の1に抑えると示したことが、SiC関連製品のの需要減につながるとの思惑を強め、大きく売られた。新株予約権の発行が嫌気された大幸薬品<4574>は急落。第3四半期決算は堅調ながらも海外事業の収益性改善の遅れが重しとなった伊藤園<2593>は買い先行も伸び悩んで失速した。
一方、前日の中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)の上振れを背景とした中国関連株への買いが続き、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼や、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>、DOWA<5714>の非鉄金属、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社などが上昇。23年度スポンジチタン値上げ決着報道を材料に大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>がそれぞれ急伸した。業績予想を上方修正したイーレックス<9517>、エアトリ<6191>、月次売上動向が好感されたKeePer技研<6036>、外資証券のレーティング格上げが観測されたダイセル<4202>なども大きく上昇した。
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