東京株式(大引け)=162円高、円安進行を好感し主力株中心に反発
大引けの日経平均株価は前日比162円04銭高の1万6887円40銭と反発。東証1部の売買高概算は20億8928万株、売買代金概算は2兆2045億9000万円。値上がり銘柄数は1459、対して値下がり銘柄数は404、変わらずは108銘柄だった。
きょうの東京市場は、リスク選好の流れが形成された。米国では好調な景気を背景に利上げ観測が強まり、前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに小幅反落となった。しかし、為替市場ではドル買いの動きを誘い、1ドル=103円台前半まで円安が進行し、これが主力輸出株を中心に追い風となった。週末に米8月の雇用統計発表を控え、買い一巡後は上値も重くなったが、銀行株などが強い動きをみせたことで市場のセンチメントが改善、後場に入ると買いに厚みが加わり、日経平均は一時1万6900円台まで買われる場面があった。市場エネルギーも増勢にあり、売買代金は活況の目安とされる2兆円を上回り、今月9日以来の水準に膨らんだ。
個別では、売買代金断トツのトヨタ自動車<7203.T>が後半伸び悩むも続伸。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>はじめメガバンクも買われた。東京電力ホールディングス<9501.T>が大幅高、ミツミ電機<6767.T>やミネベア<6479.T>なども物色人気となった。アルバック<6728.T>、保土谷化学工業<4112.T>など有機EL関連株にも買いが流入した。このほか東宝<9602.T>の上げ足も目を引いた。
半面、KDDI<9433.T>、NTT<9432.T>などが冴えず、明治ホールディングス<2269.T>も軟調。イオンフィナンシャルサービス<8570.T>、クスリのアオキ<3398.T>が大きく値を下げ、東映<9605.T>も大幅安。オハラ<5218.T>が大幅安となったほか、ピーシーデポコーポレーション<7618.T>も反落。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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