■買い一巡後はこう着感も年末高を意識したスタンス
■三井E&S、24/3上方修正 経常利益 90億円←60億円
■前場の注目材料:キリンHD、ヘルスサイエンス事業の売上高目標2000億円を来年度前倒しで達成
■買い一巡後はこう着感も年末高を意識したスタンス
25日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。22日の米国市場はNYダウが18ドル安、ナスダックは29ポイント高だった。11月の米個人消費支出は、コアPCE価格指数の伸びが予想を下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを正当化させるとの見方に金利が低下、ハイテク中心に買いが先行した。その後、12月の米ミシガン大消費者信頼感指数確定値で長期インフレ期待が上方修正されると、長期金利が上昇に転じ、NYダウは終盤にかけで小幅な下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比210円高の33270円。円相場は1ドル142円40銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行のスタートになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは33050円で寄り付いた後は、一時33350円まで買われる場面も見られた。25日線が支持線として機能しており、底堅さは意識されやすいだろう。もっとも、25日の米国市場はクリスマスの祝日で休場となるため、海外勢の商いは限られると考えられる。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まることになりそうだ。
ただし、米国では2024年の早い段階で利下げに踏み切るとの見方が強まるなか、年末高が意識されやすい。市場参加者は限られるものの、先高期待から押し目買い意欲は強そうだ。日経平均は25日線での攻防を見せているが、同線での底堅さから、改めて11月20日に付けたバブル後の高値を捉えてくる相場展開となる可能性はあるだろう。そのため、25日線でのこう着感が強まる局面では、押し目狙いに向かわせよう。
物色としては来年の相場を睨んだ流れに向かいやすく、AI向け半導体の需要拡大が期待されるハイテク株の動向が注目されよう。また、2024年から始まる新NISAに向けて、毎月定額で投資信託を購入する積み立て設定の事前予約額が少なくとも2000億円規模にのぼることが分かったと報じられている。米国株を中心とした海外株の高いリターンに注目しているようであり、米国市場の上昇が支援材料になりそうだ。そのほか、配当志向の物色も強まる可能性がありそうだ。
■三井E&S、24/3上方修正 経常利益 90億円←60億円
三井E&S<7003>は2024年3月期業績予想の修正を発表。経常利益を60億円から90億円に上方修正した。持分法適用関連会社である三井海洋開発<6269>が2023年12月期業績予想を修正。業績予想の修正を受け、持分法投資利益が増加する見込みとなった。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(33169.05、+28.58)
・ナスダック総合指数は上昇(14992.97、+29.11)
・1ドル=142.40-50円
・シカゴ日経先物は上昇(33270、大阪比+210)
・SOX指数は上昇(4132.86、+14.27)
・VIX指数は低下(13.03、-0.62)
・米国のインフレ沈静化観測
・キリンHD<2503>ヘルスサイエンス事業の売上高目標2000億円を来年度前倒しで達成
・三菱ケミG<4188>社長に筑本氏、石化再編、新体制で加速
・日本航空<9201>国内線で不適切整備、国交省、JAL整備子会社に業務改善勧告
・東京電力HD<9501>原発賠償上振れ、政府支援拡大、国債発行上限1.9兆円増
・NTT<9432>NTT法見直し、研究成果開示撤廃を、情通審が第1次報告書案
・デジタルガレージ<4819>りそなHDが170億円出資
・小糸製作所<7276>米セプトン子会社化へ交渉開始、LiDARの競争力向上
・いすゞ<7202>ホンダと、FC大型トラックを公道実証、27年市場導入目指す
・クボタ<6326>台湾バッテリー開発企業に出資
・航空電子<6807>サーボ加速度計を小型化、半導体装置など向け
・博報堂DYHD<2433>屋外広告、“効果”、見える化、ライブボードに出資
・AGC<5201>クリーン燃料でガラス製造、脱炭素加速
・三菱マテリアル<5711>xEVの全固体電池向け固体電解質の量産で技術
・王子HD<3861>SAF設備に43億円、鳥取・米子で稼働
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