■次第に個人主体の材料株物色などが中心に
■山崎パン、23/12上方修正 営業利益 395億円←340億円
■前場の注目材料:小糸製作所、来年度の設備投資500億円、米中印で積極化、グローバルシェア拡大へ
■次第に個人主体の材料株物色などが中心に
22日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。21日の米国市場はNYダウが322ドル高、ナスダックは185ポイント高だった。7-9月期国内総生産(GDP)・個人消費、価格指数確定値の予想外の下方修正を受け、来年の利下げ観測が強まった。週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の底堅さが証明され、長期金利上昇で上値も限定的となったが、マイクロン・テクノロジーなどの良好な決算を好感し下値も底堅く、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比130円高の33250円。円相場は1ドル142円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行のスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで33030円まで下げる場面も見られたが、33000円接近では下値の堅さが意識されていた。25日線が支持線として意識されやすいだろう。また、昨日の日経平均は直近の上昇に対する反動安となり、25日線での攻防を見せていた。同線が支持線として意識されやすく、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。
25日線水準での底堅さがみられてくるようだと、バブル後の高値を意識したセンチメントに向かわせそうである。米国ではマイクロン・テクノロジーが買われ、他の半導体株へ買いが波及していたこともあり、東エレク<8035>などの指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。一方で、ダイハツ工業の不正問題や米子会社のエアバックのリコール影響が懸念されたトヨタ<7203>の動向には注意する必要がありそうだ。トヨタが軟調推移となれば、相場全体のセンチメントを冷ます可能性があるだろう。
また、来週のクリスマス明け後は海外勢のフローが限られてくるとみられる。短期筋の売買が中心になりやすく、新NISAを意識した物色のほか、来年期待されるテーマ性のある銘柄など、個人主体の材料株物色などが中心になりそうだ。
■山崎パン、23/12上方修正 営業利益 395億円←340億円
山崎パン<2212>は2023年12月期業績予想の修正を発表。売上高は1兆1330億円から1兆1720億円、営業利益を340億円から395億円に上方修正した。コンセンサス(370億円程度)を上回る。菓子パン部門を中心に好調に推移している。また、小売事業における日次管理・週次管理の経営手法の浸透や連結子会社の業績改善に加え、YKベーキングカンパニーの子会社化、および最近の業績動向等を踏まえ、予想を上方修正した。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(37404.35、+322.35)
・ナスダック総合指数は上昇(14963.87、+185.92)
・シカゴ日経先物は上昇(33250、大阪比+130)
・SOX指数は上昇(4118.59、+110.93)
・VIX指数は低下(13.65、-0.02)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化観測
・小糸製作所<7276>来年度の設備投資500億円、米中印で積極化、グローバルシェア拡大へ
・新明和<7224>EV用充電・課金アプリ開発、認証不要で高い利便性
・大日本印刷<7912>社長、新光電気買収に意欲、「ガラスコア基板強化」
・三菱UFJ<8306>運用残高200兆円に倍増、資産管理を中核事業に
・AGC<5201>バイオ医薬の開発製造受託を拡大、横浜拠点に500億円投資
・第一生命HD<8750>ベネワンTOB価格2123円、エムスリーより500円超高値
・旭化成<3407>半導体関連の電子材料で成長、30年めど1000億円投資
・丸紅<8002>畜産情報を金融機関などに提供
・豊田通商<8015>4社で自動運転対応インフラ研究の新組織
・ホンダ<7267>新小型SUV、インド生産、既存部品で低価格化
・三菱自<7211>ピックアップトラック「トライトン」、2月に日本投入
・ブラザー工業<6448>ブリッジ型ミシンに水平釜仕様、長尺生地の仕上げ品質向上
・大日本印刷<7912>執行役員・中西稔氏、ラピダス向けマスク注力
・スカパーJ<9412>企業向けスターリンク提供開始
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 11月全国消費者物価指数(生鮮食品除く)(前年比予想:+2.5%、10月:+2.9%)
・08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨(10月30・31日分)
<海外>
・特になし <ST>
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