チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
メック <4971> 【 2+→2+】
「好採算のCZが回復」
11日20/12期1Q決算が発表された。業績は増収大幅増益で着地した。19/12期1Qが「メモリー・プロセッサ」の不振により採算性の良いCZシリーズが落ち込んだが今期はそれらが回復したからである。パソコン、タブレット、5Gインフラ向けの半導体が好調であり、実際TSMC(世界最大の半導体ファンドリー)の月次売上は19年末から前年同月比で大幅プラスで推移している(19年1-3月はTSMCの月次売上は前年同月比マイナス)。
予想ROE:8.5% PBR:2.6倍、来期予想PER:23.3倍、来期予想EPS成長率:29%株価(5/22終値):2,013円
Fモデルによる理論株価:1,367円(5月18日by山方秀之)
TOYO TIRE <5105> 【 2+→2+】
「足元、業績は悪化も、大口径タイヤ販売は堅調、北米は高収益率を維持」
20/12期スタートの1Q(1-3月)は販売数量減、地域ミックス悪化、新型コロナによる操業悪化などが影響し前年同期比31.8%営業減益となった。ただし、大幅減益とはいえ、北米での大口径タイヤの販売堅調によりタイヤ事業及び北米セグメントで高収益率を維持したことが評価できる。新型コロナ終息がまだ見えぬことが懸念されるが、終息後は能増による供給力不足解消と市場拡大が見込める大口径タイヤの北米での販売好調が牽引し業績伸長が見込めるとの見方に変化ない。指標面も割安(20/12期TIW予想PER12.0倍、実績PBR1.04倍等)から投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:8.0% PBR:1.0倍、来期予想PER:9.2倍、来期予想EPS成長率:30%株価(5/22終値):1,463円
Fモデルによる理論株価:1,782円(5月19日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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