■金融株への売り仕掛け的な動き
■SANKO、23/6営業損失 赤字縮小 ▲7.48億円
■前場の注目材料:みずほ、みずほ銀行、中堅上場100社支援、専門部署立ち上げ
■金融株への売り仕掛け的な動き
16日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが361ドル安、ナスダックは157ポイント安だった。中国の予想を下回る経済指標の発表が相次ぐなか、世界経済のリスク上昇を警戒した売りが先行した。また、格付け会社フィッチが大手銀行を含む70行の格下げの可能性を警告したことも一段の売り材料となった。S&P500業種別指数はすべての業種が下落した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比310円安の31940円。円相場は1ドル145円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、節目の32000円割れが懸念されそうだ。ただし、75日線が31830円辺りに位置しており、同線が支持線として意識される可能性はあるだろう。また、ボリンジャーバンドの-2σ水準にも接近することから、いったんは底入れからの押し目を拾う動きもありそうだ。また、7月12日の直近安値31791円とのダブルボトム形成となる可能性から、売り一巡後の底堅さがみられる局面においては、売り方の買い戻す動きが入りやすいと考えられる。
昨日は米ハイテク株の上昇が支援材料となり、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などが日経平均をけん引する展開だった。本日は売り先行から指数の重荷となる可能性はあるだろうが、米国ではエヌビディアが小幅な上昇となるなど、相対的に底堅さが見られていた。一方で、金融株の下げが目立っていたこともあり、東京市場においても金融株への売り仕掛け的な動きが入りやすく、ハイテク株には押し目を拾う動きも意識されてきそうだ。
もっとも、決算発表が通過したことから、決算を手掛かりとした短期的なトレードも難しくなった。昨日は主要なグロース株の下落が目立ったが、夏休みシーズンでもあるため、いったんキャッシュ化する流れにも向かわせた面はありそうだ。市場参加者は限られているなか、インデックスに絡んだ売買に相場全体は振らされやすい需給状況になろう。
■SANKO、23/6営業損失 赤字縮小 ▲7.48億円
SANKO<2762>が発表した2023年6月期業績は、売上高が前期比195.3%増の71.19億円、営業損益は7.48億円の赤字(前期は10.97億円の赤字)だった。出退店については、直営店8店舗及び運営受託店7店舗を閉店。新規出店については、直営店5店舗、フランチャイズ店1店舗(海外ライセンス店)を新たに出店した。2024年6月期業績は、売上高が前期比54.5%増の110億円、営業損益は0.30億円の黒字転換を計画。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(32238.89、+178.98)
・1ドル=145.50-60円
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・みずほ<8411>みずほ銀行、中堅上場100社支援、専門部署立ち上げ
・コスモエネHD<5021>旧村上ファンド系から株買い増しの回答受領
・日揮HD<1963>バイオ原薬製造棟を中外製薬から受注、宇都宮に新設
・エンシュウ<6218>中計見直し、目標28年度に、売上高500億円達成3年遅れ
・石油資源開発<1662>ベトナムでLNGエネサービス調査・検討
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・11:00 NZ準備銀行が政策金利発表(5.50%に据え置き予想) <ST>
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