ボンドの売上高は前年同期比3.4%増の373.94億円となったが、原材料価格、輸送コストの上昇が続いており、販売価格の改定を実施しているものの利益率が低下し、営業利益は同10.1%減の32.02億円となった。一般家庭用関連は、100円均一ショップ、ホームセンターやコンビニエンスストアの主要な販売ルートでの売上は堅調に推移した。住宅関連は、新設住宅着工戸数が横ばいで推移しているが、内装工事用接着剤、補修用シーリング材および建築資材の製造用接着剤の売上は増加した。産業資材関連は、紙関連用途向けの水性接着剤や自動車・電子部品等に使用される弾性接着剤およびウレタンフォーム用離型剤の売上が増加した。また、新規開拓が進んだ粘着テープの売上も増加した。
土木建設の売上高は前年同期比17.7%増の206.54億円、営業利益は同39.3%増の15.02億円となった。建築分野は、建築補修材料、外壁はく落防止工法に使用する材料、建築用シーリング材が好調に推移し、売上が増加した。土木分野は、表面保護・はく落防止工法は好調に推移したが、道路床版補強工法に使用する補修材が減少し、売上は前年同期並みとなった。土木建設工事業は、公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事が堅調に推移しておりボンドエンジニアリングは売上を大きく伸ばした。また、2017年に子会社化した角丸建設も連結業績に含まれるため、売上の増加に寄与した。
化成品の売上高は前年同期比4.0%増の411.18億円、営業利益は同6.2%増の5.23億円となった。化学工業業界は、樹脂原料およびエタノールの販売が低調に推移し、売上は減少した。電子電機業界は、半導体封止材関連商材や電子回路基板材料が好調に推移し、売上は増加した。自動車業界は、IT化に伴う電子部品に使用される商材が増加しており、売上は増加した。塗料業界は、国内向け建築用、自動車補修用塗料の販売が大きく落ち込んでおり、塗料向け商材全般は低調に推移した。丸安産業はコンデンサに使用する商材が好調に推移し、売上は増加した。
2019年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.1%増の1,350.00億円、営業利益が同5.7%増の76.50億円、経常利益が同5.8%増の77.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.5%増の49.20億円とする期初計画を据え置いている。
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