日雇い派遣大手グッドウィルが厚生労働省から違法派遣で
2―4カ月の事業停止処分を受けることになれば、親会社の
グッドウィル・グループの業績に大きな影響を与えそう。

停止による減収に加え、顧客離れが進む可能性も大きい。

同社は主力の人材派遣事業での大型買収などで、
2008年6月期は大幅増益を見込んでいたが、
計画達成は厳しくなりそう。

同社は昨年10月、人材派遣大手クリスタル
（現グッドウィル・プレミア）を買収。
07年6月期の売上高は5090億円と前の期比3倍弱に急増した。

処分を受ける見通しのグッドウィル事業は前期売上高が1384億円。

2カ月事業停止だと単純計算で200億円以上の減収となる。
同事業の営業利益は90億円程度（推定）と、
グループ全体（99億円）の大半を稼ぎ出す柱だけに影響は大きい。

事業停止期間が長引けば顧客離れも避けられない。
8月に1カ月の事業停止となったフルキャストは、
11月も売上高が前年を13％下回る。
処分手続きがフルキャストと同じように進めば、
グッドウィルには来年1月中旬に行政処分が下り、
同後半から営業できなくなる見込み。

最も需要の多い引っ越しシーズンの3月にかかる痛手は大きく、
業界では「来年夏ごろまでは通常には戻らず、
挽回はかなり難しい」との見方が。

グッドウィル・グループは事業停止が業績に与える影響について
「現在精査中」としている。








グッドウィルは違法派遣で事業停止を嫌いストップ安売り気配(東洋経済新報社)
2007/12/25(10:11)
http://minkabu.jp/stock/4723/news/8717