日経平均株価
始値 22440.65
高値 22566.68(10:56)
安値 22423.23(09:02)
大引け 22508.69(前日比 +41.53 、 +0.18% )
売買高 16億5580万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6427億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、米株高を引き継ぎ約3ヵ月ぶり高値に浮上
2.円安一服もNYダウの上値追い基調続き、海外投資家のリスク許容度が改善
3.トランプ米大統領のイラン核合意からの離脱懸念で、主力は買い手控え感も
4.個別株物色意欲は旺盛で、値上がり1400弱と全体の66%の銘柄が上昇
5.武田薬が切り返し三菱商も買い優勢、一方トヨタは為替動向横目に軟調推移
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは94ドル高と3日続伸した。原油高を背景にエクソン・モービルが上昇し、キャタピラーやボーイングなどが買われ指数を押し上げた。
東京市場では、米株高などを背景にリスク選好の流れとなった。日経平均株価は、前場は漸次水準を切り上げ、後場伸び悩んだものの約3ヵ月ぶりの高値圏に浮上。
8日の東京市場は、朝方に売り先行でスタートしたものの、その後はすぐに切り返し、前場後半に一段高となった。前日の米国株市場でNYダウが3日続伸するなど上値追い基調を強めており、リスク許容度の高まった海外投資家の買いなどが全体地合いを押し上げる格好となった。ただ、外国為替市場ではひと頃の円安が一服していることに加え、原油市況高を背景としたコスト上昇懸念が自動車や鉄鋼セクターへの売り圧力につながった。日本時間あす未明にトランプ米大統領がイラン核合意から離脱するか否かを発表する予定にあり、これを見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた面もある。もっとも、値上がり銘柄数は66%と全体の3分の2を占め、個別には物色意欲の強い地合いだった。2部や新興市場も堅調で、相対的に小型株のパフォーマンスが良好だった。
個別では、武田薬品工業<4502>が商いを膨らませ大幅高、任天堂<7974>も買い優勢となった。三菱商事<8058>が物色人気、東京電力ホールディングス<9501>も買いを集めている。さが美グループホールディングス<8201>が急騰、アイティフォー<4743>も値を飛ばした。図研<6947>が上値追い、中国塗料<4617>、コムチュア<3844>も大きく上昇した。ディー・エル・イー<3686>も人気を集めた。
半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、三井物産<8031>も売りに押された。日本電産<6594>、三菱重工業<7011>が安く、アドバンテスト<6857>も値を下げた。イー・ガーディアン<6050>、スミダコーポレーション<6817>などが大幅安となったほか、ケーズホールディングス<8282>の下げも目立つ。パソナグループ<2168>、コジマ<7513>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアステラス <4503> 、NTTデータ <9613> 、武田 <4502> 、三菱商 <8058> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約31円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はアドテスト <6857> 、テルモ <4543> 、ファストリ <9983> 、デンソー <6902> 、丸井G <8252> 。押し下げ効果は約22円。
東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)電気・ガス業、(3)医薬品、(4)その他金融業、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)パルプ・紙、(4)小売業、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△ベネ・ワン <2412> [東証2]
今期経常は20%増で8期連続最高益、9.5円増配。
△明治電機工業 <3388>
前期経常を12期ぶり最高益に28%上方修正、配当も15円増額。
△フライト <3753> [東証2]
三井住友カードと包括加盟店契約を締結。
△コムチュア <3844>
今期経常は10%増で7期連続最高益、実質増配。
△カナミックN <3939> [東証M]
IT導入支援事業者に認定。
△ヤマザキ <6147> [JQ]
前期経常を87%上方修正。
△ユニオンツル <6278>
1-3月期(1Q)経常は52%増益で着地。
△図研 <6947>
今期経常は23%増益、前期配当を2円増額・今期は2円増配。
△さが美GHD <8201>
ベルーナがTOBで完全子会社化。
△新日建物 <8893> [JQ]
今期経常は26%増益、前期配当を5円増額。
▼AFC-HD <2927> [JQ]
公募増資と売り出しを実施。
▼GMB <7214>
一部製品の製造過程で不適切行為が発覚。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)さが美GHD <8201> 、(2)椿本興 <8052> 、(3)ロジスネクス <7105> 、(4)ITFOR <4743> 、(5)日東富士 <2003> 、(6)図研 <6947> 、(7)ユニオンツル <6278> 、(8)ニッカトー <5367> 、(9)明治電機工業 <3388> 、(10)中国塗 <4617> 。
値下がり率上位10傑は(1)イーガーディ <6050> 、(2)GMB <7214> 、(3)扶桑化学 <4368> 、(4)スミダコーポ <6817> 、(5)アイスタイル <3660> 、(6)ケーズHD <8282> 、(7)スルガ銀 <8358> 、(8)パソナG <2168> 、(9)キング <8118> 、(10)T&K <4636> 。
【大引け】
日経平均は前日比41.53円(0.18%)高の2万2508.69円。TOPIXは前日比6.64(0.37%)高の1779.82。出来高は概算で16億5580万株。東証1部の値上がり銘柄数は1373、値下がり銘柄数は632となった。日経ジャスダック平均は3995.20円(12.60円高)。
[2018年5月8日]
株探ニュース
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