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2019/11/27 - シンバイオ(4582) の関連ニュース。■会社概要1. 会社沿革シンバイオ製薬<4582>は、2005年3月に現代表取締役の吉田文紀(よしだふみのり)氏が創業したバイオベンチャーとなる。事業戦略は、患者数が少ないため開発が見送られている「空白の治療領域」を埋める新薬の開発・提供を行うことを基本方針とし、なかでも医療ニーズの高い「がん、血液、希少疾病」の分野にターゲットを絞り、ヒトでのPOC※を取得した開発候補品を導入して臨床試験段階から開発を行うことで、高確率かつ迅速な創薬を目指すビジネスモデルであることが特徴となっている。※POC(Proof of Cocept)

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シンバイオ製薬 Research Memo(2):「がん、血液、希少疾病」領域をターゲットに、臨床試験段階から開発

配信元:フィスコ
投稿:2019/11/27 15:02
■会社概要

1. 会社沿革
シンバイオ製薬<4582>は、2005年3月に現代表取締役の吉田文紀(よしだふみのり)氏が創業したバイオベンチャーとなる。事業戦略は、患者数が少ないため開発が見送られている「空白の治療領域」を埋める新薬の開発・提供を行うことを基本方針とし、なかでも医療ニーズの高い「がん、血液、希少疾病」の分野にターゲットを絞り、ヒトでのPOC※を取得した開発候補品を導入して臨床試験段階から開発を行うことで、高確率かつ迅速な創薬を目指すビジネスモデルであることが特徴となっている。

※POC(Proof of Cocept):研究開発中である新薬候補物質の有用性・効果が、動物もしくはヒトに投与することによって認められること。


最初に導入した開発候補品はアステラス ファーマ(独)の開発した悪性リンパ腫を対象とした抗がん剤「Bendamustine Hydrochloride」(以下、ベンダムスチン塩酸塩)で、2015年12月に国内での独占的開発及び販売権の契約締結を行った。同社は開発コード「SyB L-0501」として、2006年より再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫(NHL)及びマントル細胞リンパ腫(MCL)を対象とした第1相臨床試験に着手し、2010年に製造販売承認(商品名「トレアキシン(R)」)を取得した。なお、この間にライセンス活動も進めており、2007年に独占的開発及び販売権の対象エリアを中国、韓国、台湾、シンガポールに広げたほか、2008年には販売提携先としてエーザイと国内で、2009年に韓国、シンガポールでライセンス契約を行った。なお、エーザイとのライセンス契約は2020年末を期限に解消されることが決定している。このため2021年以降、国内は自販体制に移行する予定となっており、現在は販売・物流体制構築のための準備を進めている段階にある。

2010年12月より国内で販売を開始した「トレアキシン(R)」は、その後も適応拡大のための開発を進め、2016年に慢性リンパ性白血病(CLL)、未治療(初回治療)の低悪性度NHL/MCLで承認を取得し、販売を伸ばしている。また、アジアでは2010年にシンガポール、2011年に韓国、2012年に台湾でそれぞれ販売が開始されている。台湾については2008年にイノファーマックス(台湾)とライセンス契約を締結し、同社を通じて販売を行っている。

また、2つ目の導入品としてオンコノバ・セラピューティクス(以下、オンコノバ)(米)より、骨髄異形成症候群※1を適応症とした開発候補品である「リゴセルチブ」(開発コード「SyB L-1101(注射剤)/SyB C-1101(経口剤)」)に関する日本、韓国における独占的開発及び販売権の契約を2011年に締結し、現在も開発が進められている。さらに、2017年にはイーグル・ファーマシューティカルズ(米)と「トレアキシン(R)」の液剤タイプであるRTD/RI製剤(開発コード「SyB L-1701/SyB L-1702」)※2の日本における独占的開発及び販売権契約を締結し、同様に開発が進められている。

※1 骨髄異形成症候群:骨髄にある造血幹細胞の異常により、正常な血液細胞(赤血球、白血球、血小板)を造ることができなくなる病気。高齢者に多く発症し、急性骨髄性白血病に移行する可能性が高い病気として知られている。
※2 現在、国内で承認されている「トレアキシン(R)」は凍結乾燥注射剤で、使用時に医療現場で溶解作業が必要となる。液剤タイプは同作業が不要なため、医療従事者の作業負荷が大幅に軽減される。また、RTD製剤とRI製剤の違いは静脈注射時間で、RTD製剤は既存品と同じ60分間であるのに対しRI製剤は10分間と短く、患者負担が大幅に軽減される。


さらに、2019年9月には3つ目の導入開発品としてキメリックスから「BCV」に関しての天然痘を除く全てのウイルス性疾患を対象として、グローバルの独占的開発・製造及び販売ライセンス契約を締結した。「BCV」は、シドフォビル(CDV:日本未承認)と比べて高活性の抗ウイルス効果と高い安全性が特徴で、各種のDNAウイルス感染症治療薬として開発が期待される。まずは、国内で造血幹細胞移植後に発症する可能性のあるウイルス性出血性膀胱炎※1やHHV-6脳炎※2を適応対象とした開発を進めていく予定となっている。

※1 ウイルス性出血性膀胱炎(vHC):造血幹細胞移植後に頻発するウイルス感染症の1つで、アデノウイルスの増殖によって出血性膀胱炎となる。日本では同種造血幹細胞移植での発症率が8.6〜24.0%となり、臍帯血移植ではさらに上昇するとの報告がなされている。一般に難治性であり、頻尿、腹痛、排尿痛、血尿などの症状が代表的で、軽症の出血性膀胱炎では無症状のことも多いが、重症化すると播種性の感染症を来して致死性となることもある。また、アデノウイルスが腎臓に移行して腎不全をもたらし致死となる例も報告されている。特に国内で比率が高い非血縁者ドナー及び臍帯血移植において発症しやすい。国内で承認薬がなく、根治療法がないため、個人輸入でシドフォビル(CDV)を使用している医師もいるが、腎毒性が強く効果も限定的なため、有効で安全な治療薬の開発が望まれている。
※2 HHV-6脳炎(Human herpesvirus 6):6番目に発見されたヒトヘルペスウイルス。同種造血幹細胞移植においてHHV-6の再活性化が30〜70%の患者に生じ、HHV-6脳炎の原因となる。記憶障害、意識障害、痙攣が三大症状であり、典型例では記憶障害から意識障害、痙攣と段階的に症状が進行するが、痙攣の発症頻度は30〜70%と報告されている。進行が早い例では神経症状は時間単位で悪化し繰り返す痙攣や呼吸抑制のため人工呼吸器管理を必要となる症例も少なくない。HHV-6脳炎発症例に対しては早期の治療開始は極めて重要で、短時間で急速に患者の状態が悪化することが多い。2018年2月に日本造血細胞移植学会が編集し発行した造血細胞移植ガイドラインでは、第1選択薬はホスカルネット(FOS)またはガンシクロビル(GCV)、第2選択薬はシドフォビル(CDV)となっている。CDVが第2選択薬とされているのは強い腎毒性と薬剤の脳脊髄液(CSF)中への移行不良のためとされている。ただ、FOSやGCVについてもin vitroで効果が確認されただけで、実際の臨床効果は確認されておらず、有効で安全な治療薬の開発が望まれている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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配信元: フィスコ

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