同社は、自社創出の抗癌剤候補化合物CBP501について、免疫チェックポイント阻害剤ニボルマブ(オプジーボ)およびシスプラチンとの併用により、米国FDAの規制下でフェーズ1b試験を2017年から実施している。
「膵臓癌」および「大腸癌」の大半では、過去に行われた多数の臨床試験の結果から、抗PD-1抗体(オプジーボ など)単剤で効果があるのは5%未満。 併用によりこれら癌腫における抗PD-1抗体の効く比率を引き上げることができれば、価値の高い治療法となる。同社は、今後開始するフェーズ1b試験拡大相の対象選定において奏効率を引き上げる可能性の高い癌種2種に絞ることにより、裏付けデータの獲得を目指すとしている。
CBP501を含む化合物群に関する最近の動きとしては、9月3日に公表した投与対象を白血球数で絞り込む用途特許査定受領や9月27日に公表した免疫チェックポイント阻害剤等の併用に関する米国特許査定受領などニュースが続いているが、今回の対象癌種選定は、医薬品として上市する成功確率を上げるとともに、上市するまでの開発期間の短縮や開発コストの低減に繋がるものと同社ではみている。
<SF>
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