本特許は、開発中の抗癌剤候補化合物CBP501を含む類縁ペプチド/ペプチド模倣物群に関する用途特許。CBP501と免疫チェックポイント阻害抗体などを併用投与することに特許性が存在すると認められたものである。
現在、免疫チェックポイント阻害抗体とシスプラチンとの3剤併用による臨床試験を米国で実施しており、医薬品として承認された場合には、その投与方法が特許によって保護されることになる。
同社は創業前も含め約20年間、癌細胞を直接叩く薬剤(抗癌剤候補化合物)の研究開発に取り組んできた。その蓄積された薬剤と知見ノウハウを、現在最も注目されている免疫系抗癌剤と併用することで、長期生存並びにその先には癌の治療効果の発揚を目指している。
CBP501を含む化合物群に関する物質特許は既に米国、欧州主要国および日本などで成立している(国際出願番号2003/059942)が、9月3日に公表した投与対象を白血球数で絞り込む用途特許や本件特許によって、CBP501を含む化合物群が特許によって保護される実質的な期間が大きく延長されると期待されている。したがって、CBP501の開発が上市した場合の期待収益予想値も大幅に増大すると同社ではみている。
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