カルタヘナ承認取得により、国内開発においてVB-111の取り扱いが可能となり、国内における再生医療等製品として臨床試験を開始するための治験届の提出が可能になったとしている。
導入元のVBL社(イスラエル)が実施中の、米国を中心としたプラチナ抵抗性卵巣がんを対象とした第3相臨床試験の中間解析が2020年第1四半期に実施される見込みとしており、同社は、試験の進捗状況等により、国内開発を進める計画。
VB-111は、アデノウイルスベクターを用いた新しいがん治療を目指した遺伝子治療薬で、血管新生阻害と免疫を惹起することによりがん細胞を死滅させる2つのメカニズムを持つユニークな製剤。VB-111は、全身投与型製剤であることから、様々な固形がんを標的とした開発も期待でき、プラチナ抵抗性卵巣がんを対象とした第3相臨床試験に加え、再発悪性神経膠芽腫(rGBM)に対する医師主導の第2相試験および免疫チェックポイント阻害剤との併用など、対象疾患を拡大することがVBL社から発表されている。
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