東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1800を超えており、全体の8割超を占めている。セクターでは石油石炭を除く32業種が上昇しており、海運、医薬品、建設、保険、ゴム製品、輸送用機器、金属製品、不動産の上昇率が2%を超えている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>が日経平均を1社で約79円押し上げたほか、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、第一三共<4568>、ダイキン<6367>、信越化<4063>、東エレク<8035>がけん引。一方で、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、太陽誘電<6976>が冴えない。
米中協議が部分合意したこと、米側は15日に予定していた中国製品に対する関税率引き上げを見送ったことなど想定の範囲内ではあったが、リスクオンの中で日経平均は9月19日高値である22255.56円に接近している。目先的な達成感が意識されやすいところであり、売り買いが交錯しやすいところではある。しかし、9月高値突破となれば、弱気に傾いているポジションの巻き戻しが一段と強まりやすく、慎重姿勢の投資家にとっても上値追いの流れに向かわせそうである。
米中両国が部分的な合意に達したものの、中国側が追加協議を望んでいると伝わっており、楽観視はできないところではある。しかし、目先はリスクオンの中、押し目買い意欲は強そうである。本格化する米決算を見極めつつ、アク抜け的な値動きを見せてくるようであれば、日本株への波及も意識されよう。
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