東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、海運、精密機器、鉱業、保険、その他製品、銀行、鉄鋼がしっかり。半面、電力ガス、水産農林、ゴム製品、サービスが小安かった。指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ<8028>、テルモ<4543>、ファナック<6954>、京セラ<6971>が堅調。一方で、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>が重石に。
東証1部の出来高が11億株程度、売買代金は2兆円割れと、売買は手控えられており、短期筋の資金の一部は中小型株に向かった格好であろう。一先ずマザーズ指数も反発しており、明確なボトム形成は意識しづらいものの、来週への期待を残す格好であろう。来週は米中貿易協議のほか、ジャクソンホールに市場の関心が集まろうが、報道等に大きく振らされる状況は変わりなく、依然として需給懸念が根強いものの、売り込まれている中小型株への自律反発狙いに向かいやすいと考えられる。また、決算後にイレギュラー的に売り込まれていた銘柄などの見直しにも注目。足元での値動きの荒さもあり、ポジション圧縮のほか、資金回転の速さから需給改善は進捗していると考えられる。投資家のセンチメントの観点からは、メルカリ<4385>の反転も待たれる。
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