■株式見通し:28000円を支持線とした底堅さは意識されやすい
■ホンダ、1Q営業利益 8.6%減 2222億円、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:メニコン、中国深耕、数年内に使い捨てコンタクト投入
■28000円を支持線とした底堅さは意識されやすい
12日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。11日の米国市場ではNYダウが27ドル高だった。前日の7月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想以上に鈍化したほか、11日発表の7月生産者物価指数(PPI)がパンデミック直後の2年ぶりの低水準に減速したため連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げへの警戒感がさらに後退した。
ただし、連邦準備制度理事会(FRB)高官が相次いでインフレが依然高過ぎるとの見方で利上げ計画を維持する必要性を主張したため長期金利の上昇を受けてハイテク中心に売られ引けにかけて失速。シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円高の28120円。
円相場は1ドル132円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。11日の米国市場は上値の重さが意識されたものの、前日の大幅上昇に対する利食いも意識されやすいところだったため、まずは10日の上昇部分を織り込む格好になりそうだ。シカゴ先物は再び28000円を超えてきたこともあり、28000円を支持線とした底堅さは意識されやすいところである。また、祝日前は半導体株の弱い値動きが指数の重荷となったものの、CPIの結果を受けた上昇により、買い戻しの動きが意識されやすいところだ。
また、VIX指数は10日に20.00を下回るなど、リスク選好の動きのなか、押し目買い意欲は強いだろう。本日はオプションSQとなることから、これに絡んだ商いも意識されやすい。先物市場で300円の上昇を見せたため、ヘッジ対応の買いも入りそうだ。そのため、買い一巡後は週末要因から次第にこう着感が強まる可能性はあるももの、押し目狙いのスタンスに向わせよう。
決算発表についてはピークを通過したことから、来週以降は改めて決算内容を見直す動きも意識されやすく、決算反応が鈍かった銘柄などへは見直し余地がありそうだ。マザーズ指数は直近の調整で25日線水準に接近したこともあり、同線を支持線としたリバウンドが見込まれる。そのため、中小型株への物色も意識されやすいと考えられる。
■ホンダ、1Q営業利益 8.6%減 2222億円、コンセンサス上回る
ホンダ<7267>が発表した第1四半期業績は、売上収益が前年同期比6.9%増の3兆8295.50億円、営業利益は同8.6%減の2222.16億円だった。コンセンサス(2000億円程度)を上回る。あわせて通期業績予想を修正しており、営業利益は8100億円から8300億円に上方修正した。減益幅の縮小を見込んでいるが、コンセンサス(8950億円程度)には届かず。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(33336.67、+27.16)
・シカゴ日経先物は上昇(28120、大阪比+330)
・米原油先物は上昇(94.34、+2.41)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・メニコン<7780>中国深耕、数年内に使い捨てコンタクト投入
・NTT<9432>4—6月期、海外堅調、SI伸長・構造改革奏功
・富士通<6702>“歩き方”で人物照合、顔情報不要で精度90%
・三菱ガス<4182>化学各社、「半導体材料」下期に警戒感、調整局面入りまだら模様
・東応化<4186>半導体材料を高品質化、郡山工場に新検査棟
・第一三共<4568>抗がん剤「エンハーツ」対象拡大、米で一部変更承認取得
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
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