東京株式(大引け)=65円安、閑散相場のなか引け際マイナス圏に沈む
大引けの日経平均株価は前営業日比65円72銭安の2万1388円58銭と3日ぶり反落。東証1部の売買高概算は9億5673万株、売買代金概算は1兆6740億3000万円。値上がり銘柄数は653、対して値下がり銘柄数は1346、変わらずは80銘柄だった。
きょうの東京市場は、前週に日経平均が大きく水準を切り上げた反動が出る形となった。前週末時点で25日移動平均線近辺まで戻していたが、きょうは上値の重い動きとなり同移動平均線近辺で売り買いを交錯させる展開。米朝間の緊張緩和で、地政学リスクに対する警戒感が後退していることや、寄り前発表された3月の日銀短観で今年度の大企業の設備投資計画が市場予想を上回るなどの好材料もあったが、買いの勢いは限定的だった。新年度入りに伴う国内機関投資家の資金流入も観測されるなか、日経平均は一時140円強上昇する場面もあったが、後場終盤にこれまで全体相場上昇に貢献してきた個人投資家資金の利食い圧力などが反映され、引け際マイナス圏に沈んだ。きょうは海外の主要市場が休場であることもあって、外国人投資家の参戦が少なく、全体売買代金も1兆6000億円台と極めて低調だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が軟調、ファナック<6954.T>、キーエンス<6861.T>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも冴えない。サンワテクノス<8137.T>が急落、Hamee<3134.T>、LITALICO<6187.T>も大幅下落した。アカツキ<3932.T>、gumi<3903.T>なども値を下げた。アイスタイル<3660.T>、前田建設工業<1824.T>なども安い。
半面、任天堂<7974.T>が高く、NTT<9432.T>も堅調。ファーストリテイリング<9983.T>、SUMCO<3436.T>もしっかり。花王<4452.T>も買い優勢だった。前沢工業<6489.T>が大きく値を飛ばし、オプトホールディング<2389.T>も急騰。北の達人コーポレーション<2930.T>、ヴィンクス<3784.T>などが物色人気となったほか、レノバ<9519.T>、スミダコーポレーション<6817.T>なども上昇した。
出所:minkabuPRESS
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