「コロナウイルス」が5位、感染者急増とワクチン開発期待の綱引き<注目テーマ>
1 再生可能エネルギー
2 全固体電池
3 デジタルトランスフォーメーション
4 電気自動車関連
5 コロナウイルス
6 2020年のIPO
7 太陽光発電関連
8 5G
9 マスク
10 冷凍冷蔵設備
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「コロナウイルス」が5位となっている。
新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に加速している。米国では11月第2週に1日当たり感染者数が連日10万人を超えるなど過去最高レベルに達し、深刻の度合いが増すなか、ニューヨーク州などで飲食店の営業制限や行動規制の動きを再び強めている。また、欧州でも感染者数が過去最高を更新し、域内の移動制限や経済活動の規制を強化している状況にある。
しかし、こうした状況下にあって世界の株式市場は一斉にリスクオンの流れが加速している。背景にあるのはワクチン開発への期待だ。足もとでは冬場に向け感染者数の増加が強く警戒されているものの、一方でワクチンが開発されれば経済活動の正常化が早まるであろうという楽観的な見方が浮上、双方で綱引きの状態となるなかセンチメントとしては後者が優勢となっている。ここにきて米製薬大手のファイザーやバイオ医薬品大手のモデルナが相次いで新型コロナワクチンの臨床で好結果を得られたことを発表し、これを材料視する形でこれまで売り込まれた景気敏感株などをはじめ投資資金が幅広く流入している。米国ではNYダウが史上最高値を更新、東京市場でも日経平均が今朝寄り付き段階で1991年5月以来29年半ぶりの2万6000円台を回復したことは、市場関係者にも半ば驚きをもって受け止められている。
実際、株高を支えているのは世界的な金融緩和を背景とした過剰流動性だが、新型コロナに関連する銘柄群に対するマーケットの注目度は高く、今後も強弱感が対立するなかで活発に売買が行われることが予想される。
コロナ予防の観点ではマスクや防護服で川本産業<3604.T>やアゼアス<3161.T>、ユニ・チャーム<8113.T>などが注目されている。また、除菌・消毒液でマナック<4364.T>、ニイタカ<4465.T>、中京医薬品<4558.T>。それらを販売するドラッグストアではサンドラッグ<9989.T>、ウエルシアホールディングス<3141.T>、カワチ薬品<2664.T>など。また、新型コロナ感染を契機に企業のテレワーク導入の動きが加速しており、同関連ではブイキューブ<3681.T>、ソリトンシステムズ<3040.T>、テラスカイ<3915.T>などが人気化した経緯がある。このほか、ワクチンに絡むバイオ関連では、これまでにアンジェス<4563.T>やテラ<2191.T>などが大きく株価水準を切り上げる場面があった。
出所:MINKABU PRESS
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