決算発表を機とした動意も短期物色、今後は成長性重視の出直りに期待
時価総額:52億円
PER:76.65倍
PBR: 3.73倍
3DCG技術基盤のゲーム用ミドルウェアを主力としており、技術者派遣なども展開。自社ゲーム開発からは撤退し、ゲーム開発や映像制作、自動車業界向けの受託開発に注力。とくに非エンターテイメント領域における受注拡大を目指し、事業領域の開拓に乗り出している。
1/15発表の本決算によると、人材派遣は引き続き堅調推移、3Q時点における主力の受託開発は好調だったが、海外ゲームデベロッパー案件の取り止めや期ズレにより累計売上高は減収、利益面は不採算のゲーム開発事業からの撤退が効いて黒字転換を果たした。今期は売上高は横ばいを見込むも営業利益は3.6倍計画を打ち出した。
株価は上記の本決算発表と前後して大きく買われる場面がありながら、買いが継続せず往って来いの展開。市場では足元で「5G」に対する注目度が高まっているが、本格普及に伴い大量のデータを高速で送受信できる環境はゲーム会社にとっても追い風につながる。前期においてある程度膿は出し尽くしたとみられ、今後はオーガニックな事業拡大による成長性が見込まれる。
以前話題を呼んだ米グーグルのゲームプラットフォーム参入に伴う開発や今年中にソニーが『プレステ5』投入に伴うミドルウェア提供が見込まれ、今後の株価推移には注目しておきたい。