1. 2025年3月期の業績見通し
データセクション<3905>の2025年3月期通期の連結業績は、売上高で前期比18.9%増の2,650百万円、営業利益で80百万円(前期は216百万円の損失)、経常利益で55百万円(同235百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益で17百万円(同1,261百万円の損失)となる見通しだ。2025年3月期においては、売上及び利益の拡大を目指し、具体的な施策を実施する。
(1) 国内事業
国内事業では、顧客ニーズに基づいたコンサルティング機能の強化やターゲティングの先鋭化により、大型案件の受注を図る。また、エンジニアの採用と稼働体制の整備を通じて受注採算の向上を図る。さらに、データサイエンス領域の強化や「FollowUP」の提供によるオーガニックな成長、自社プロダクトやほかの自社サービスとのクロスセルを通じて、売上と利益の拡大を目指す。「Insight Intelligence」シリーズについては、リード獲得とチャネル拡大を図り、確実な成長を目指す。SIでは、観光領域の知名度拡大や中央省庁からの受託拡大を進め、新サービスの開発にも取り組む。DSSにおいては、金融機関とのリレーションを生かし、デジタル決済や自社プロダクト開発を推進し、中期的な収益基盤の拡大を図る。また、柔軟な人材採用や外注の活用、マネジメント層の育成を進め、体制強化を図る。
(2) 海外事業
海外事業では、同社は特に南米市場での成長を重視している。南米では、インフォーマルマーケットからフォーマルマーケットへの市場成長が加速しており、ショッピングモールなどの大型案件の獲得が期待される。現地の上場デベロッパーや小売業オーナーとの強固なリレーションを生かし、この成長を取り込む戦略だ。また、戦略的な買収によってリセラーの販路を抑えることで、同社のプロダクトラインナップを強化し、提供価値を拡大する計画だ。具体的には、現地デベロッパーや小売業オーナーとの協力を強化し、ショッピングモールや大規模商業施設向けの案件を積極的に獲得することで、収益基盤を強化する。さらに、スーパーコンピュータやデータセンターの分野での提携も視野に入れ、技術力の向上と製品・サービスの多様化を進める。これにより、南米市場での競争力を一層高めることを目指す。特に、現地のインフラやIT環境の整備が進むなか、同社のデータサイエンスやAI技術を活用したソリューションの需要が増加すると予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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