米国株は上昇したものの、為替市場で1ドル141円前半と前日の大引け時点より1円ほど円高ドル安が進行していることを受けて、日経平均は反落スタート。権利落ち
(約50円)も影響して、下げ幅は前日比250円を超える場面もあった。ただ、寄り付き後は、大納会前日ということも影響して積極的な売買は手控えられ一段安は回避。円高進行の割に輸出関連銘柄を中心に底堅い動きも見られ、日経平均は33500円台を回復して取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比141.62円安(-0.42%)の33539.62円となった。東証プライム市場の売買高は10億9423万株、売買代金は2兆6966億円だった。セクターでは、海運業、鉱業、ゴム製品、食料品、不動産業などが下落した一方、鉄鋼、保険業、非鉄金属、繊維製品、その他金融業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は60%、対して値下がり銘柄は35%となっている。
日経平均採用銘柄では、海運大手マースクが数十隻のコンテナ船について、紅海経由の運航を数日後から再開すると明らかにしたことで、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>が大幅安となっているほか、権利落ちが影響してトレンドマイクロ<4704>、キヤノン<7751>、JT<2914>も売られた。この他の銘柄では、NJS
<2325>、gumi<3903>が大幅安となった。
一方、DIC<4631が、香港を拠点とする投資ファンドのオアシス・マネジメントが同社を6.90%保有していると判明したことから買い優勢となったほか、日本製鉄<5401>、スズキ<7269>が上昇した。この他の銘柄では、第3四半期業績の好進捗をポジティブ視されて瑞光<6279>が大幅高となったほか、イメージセンサ検査関連製品の大口受注獲得が材料視されてインターアクション<7725>も買われた。
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