「セルロースナノファイバー」関連がランクイン、用途拡大で需要に広がり<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「セルロースナノファイバー」関連が12位となっている。
セルロースナノファイバー(CNF)は、木質パルプなどを原料とし、植物繊維をナノ(10億分の1)レベルに精製した、軽くて丈夫な植物由来の素材のこと。植物細胞の細胞壁・繊維の主成分となるセルロースをナノレベルにまで微細化することで得られ、鉄鋼の5分の1の軽さで、強度が同5倍以上あり、熱による変形が小さい(ガラスの50分の1)という特性を持っている。また、植物由来の素材のため、資源が少ない日本でも、原料を輸入に頼らずに生産できることや、環境への負荷が少ない点も注目されている。
関連銘柄としては、中越パルプ工業<3877.T>が17年6月から川内工場(鹿児島県薩摩川内市)内で、年産能力100トンでCNFの商業生産をスタートしている。同社は5月23日、今年4月から21年3月までの新中期経営計画を発表した。そのなかで、植物由来の新素材セルロースナノファイバーについて、医薬品や化粧品、塗料品など新分野への進出を図ることを掲げている。
さらに、将来的には炭素繊維に近い強度と軽さを生かして自動車の車体や部品などへの用途拡大が注目されている。この分野にでは京都大学が先行しているが、同大のCNF研究プロジェクトに参加している星光PMC<4963.T>、DIC<4631.T>、三菱ケミカルホールディングス<4188.T>などにも注目だ。
一方、三菱鉛筆<7976.T>は、CNFをインクの増粘剤に使用したゲルインクボールペン「ユニボール シグノ 307」を日米欧の世界各地域で販売し好評を得ている。このゲルインクボールペンには、第一工業製薬<4461.T>が開発し、既に化粧品向けなどに需要が拡大しているCNFを原料とした増粘剤「レオクリスタ」が、インクの粘りを増すゲル化として採用されている。
出所:minkabuPRESS
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