大引けの日経平均は前日比52.07円安の28606.76円となった。東証プライム市場の売買高は9億4380万株、売買代金は2兆3673億円だった。セクターでは精密機器、海運、パルプ・紙が下落率上位となった一方、保険、銀行、鉱業が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は35%だった。
個別では、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>、TDK<6762>、太陽誘電<6976>
のハイテクが全般軟調。リクルートHD<6098>、SHIFT<3697>、ラクスル<4384>、JMDC<4483>、ギフティ<4449>のグロース(成長)株も冴えない。業績予想を下方修正したLIXIL<5938>、国内証券が目標株価を引き下げたディップ<2379>が大幅安。レーティングの格下げが確認されたニデック<6594>も下落した。
一方、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>の銀行が堅調で、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の保険が高い。JR西日本<9021>、JR東日本<9020>、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>のインバウンド関連の一角も上昇。日本製鉄<5406>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属、INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>の鉱業や石油・石炭などエネルギー関連が堅調で、三菱商事<8058>、住友商事<8053>
の商社株も底堅い展開。業績上振れの観測報道が伝わったディスコ<6146>、ChatGPTが成長けん引役との報道が手掛かり材料となったアドバンテスト<6857>、国内証券が目標株価を引き上げたソシオネクスト<6526>はハイテク安の中で逆行高となった。
東証スタンダード市場では業績予想を上方修正したカクヤスグループ<7686>、守谷輸送機<6226>が大幅高となり、業績上方修正と増配を発表した萬世電機<7565>はストップ高比例配分となった。ほか、固定資産譲渡による特別利益の計上を発表したNFKHD
<6494>も急伸した。
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