日経平均株価
始値 19474.89
高値 19970.35(14:39)
安値 18891.77(09:40)
大引け 19867.12(前日比 +168.36 、 +0.85% )
売買高 25億7037万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆8120億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は朝方大きく売り込まれるも、その後切り返し3日ぶり反発
2.米株市場でNYダウが2000ドル安の暴落でリスク回避も目先買い戻し
3.引き続き新型コロナへの懸念に加え、原油市況急落で経済への影響を警戒
4.トランプ米大統領の減税検討が伝わり、米株価指数先物の上昇が追い風に
5.値上がり数は全体の76%を占め、売買代金も3兆8000億円と膨らむ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは2013ドル安と3日続落し、過去最大の下げ幅を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大懸念に加え、原油先物相場の急落でほぼ全面安となった。
東京市場では、日経平均株価が朝方急落した後切り返す展開となり、引け際は伸び悩んだものの、一時2万円大台を視野に捉える場面もあった。
10日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが2000ドルを超える暴落となったことを受け、朝方は大きく売り優勢で始まり、日経平均は一時1万9000円台を割り込む急落となった。下げ幅は一時800円を超えた。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念に加え、原油市況の急落が投資マインドを悪化させた。しかし、売り一巡後は先物への買い戻しを絡めて急速に下げ渋る展開となった。トランプ米大統領が給与税の減税などを検討していると伝わり、米株価指数先物が大幅に上昇し、これに連動する形で東京市場でも主力株はじめ広範囲に買いが優勢となった。国内でも安倍首相が政策対応を示唆する発言をしたことで、売り方の買い戻しを誘発した。久しぶりに東証1部の値上がり銘柄数が増え、全体の76%の銘柄が上昇した。売買代金も3兆8000億円と大きく膨らんでいる。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>が高く、トヨタ自動車<7203>も上昇。東京エレクトロン<8035>が値を上げ、SUMCO<3436>も買い優勢だった。武田薬品工業<4502>、オリエンタルランド<4661>、資生堂<4911>なども高い。日本電産<6594>も堅調。ジーンズメイト<7448>が急伸したほか、オルトプラス<3672>がストップ高、カーブスホールディングス<7085>も値幅制限上限に買われた。
半面、ファーストリテイリング<9983>が安く、ファナック<6954>も冴えない。キヤノン<7751>、コマツ<6301>も軟調。NTT<9432>も売りに押された。日本エアーテック<6291>が急落したほか、ライドオンエクスプレスホールディングス<6082>が大幅安、シンシア<7782>、タムロン<7740>、フォーバル<8275>なども値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、アステラス <4503> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約85円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファミマ <8028> 、KDDI <9433> 、エーザイ <4523> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約32円。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は鉱業、海運業、石油石炭製品の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)不動産業、(3)倉庫運輸関連、(4)鉄鋼、(5)サービス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)繊維製品、(2)ゴム製品、(3)建設業、(4)卸売業、(5)情報・通信業。
■個別材料株
△ジーエヌアイ <2160> [東証M]
中国・武漢市同済病院の新型肺炎に対する臨床研究を支援。
△ソフトクリエ <3371>
20万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△ブイキューブ <3681>
ソースネクストとテレワークソリューション分野で協業。
△日本スキー <6040> [東証M]
2.51%を上限に自社株買いを実施。
△シグマクシス <6088>
20年3月期経常利益予想の上方修正と自社株買いを好感。
△荏原実業 <6328>
3.79%を上限に自社株買いを実施。
△岩崎電 <6924>
7万5000株を上限とする自社株買いを実施へ。
△SPK <7466>
1→2の株式分割を実施。
△PSS <7707> [東証M]
「遺伝子検査装置を新型コロナウイルス検出装置として拡販」との報道。
△丸和運機関 <9090>
150万株を上限とする自社株買いを実施へ。
▼モブキャスト <3664> [東証M]
新株予約権発行で15億円調達へ。
▼幸楽苑HD <7554>
今期最終を一転赤字に下方修正、配当も10円減額。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)オルトP <3672> 、(3)CRE <3458> 、(4)カーブスHD <7085> 、(5)パンチ <6165> 、(6)TBK <7277> 、(7)ザッパラス <3770> 、(8)ペプドリ <4587> 、(9)ランド <8918> 、(10)フォーラムE <7088> 。
値下がり率上位10傑は(1)エアーテック <6291> 、(2)黒谷 <3168> 、(3)中広 <2139> 、(4)ライドオンE <6082> 、(5)シンシア <7782> 、(6)CVSベイ <2687> 、(7)岩崎通 <6704> 、(8)MUTOH <7999> 、(9)椿本興 <8052> 、(10)トップカルチ <7640> 。
【大引け】
日経平均は前日比168.36円(0.85%)高の1万9867.12円。TOPIXは前日比17.71(1.28%)高の1406.68。出来高は概算で25億7037万株。東証1部の値上がり銘柄数は1645、値下がり銘柄数は477となった。日経ジャスダック平均は3105.54円(9.93円高)。
[2020年3月10日]
株探ニュース
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