1. 2020年6月期第2四半期の業績概要
ウイルプラスホールディングス<3538>の2020年6月期第2四半期の業績は、売上高が前年同期比31.5%増の17,981百万円、営業利益が同32.4%増の748百万円、経常利益が同34.8%増の754百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同45.7%増の490百万円であった。期初予想との比較では、売上高が7.5%増、営業利益が13.3%増、経常利益が15.0%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が15.0%増となった。
品目別売上高では、新車を中心にすべての品目が増加した。新車販売は前年同期比30.5%増加し、売上高の52.0%を占めた。売上高構成比21.6%の中古車販売は同47.8%増の大きな伸びを記録した。他の増収率は業販が同10.2%増、車輪整備が同25.6%増、保険などその他が同41.3%増であった。
2019年6月期に積極的な店舗投資及び事業譲受をしたことでデモカーも増加したため、減価償却費とのれん償却額の合計額は前年同期比41.5%(159百万円)増の544百万円となった。営業増益は183百万円にとどまったが、EBITDAでは342百万円増えた。
商品在庫が積み上がったが、2020年6月期下期に納車予定
2. 財務状況と経営指標
2020年6月期第2四半期末の総資産は16,299百万円と前期末比1,625百万円増加した。流動資産では、現金及び預金が569百万円減少する一方、たな卸資産の商品が1,590百万円増加した。在庫回転日数が82日に長期化したものの、予約済の商品であり2020年6月期下期の納車が見込まれている。前期に2,107百万円増加した有形固定資産は、2020年6月期第2四半期では527百万円の増加にとどまった。
仕入れの資金を、現金及び預金と短期借入金に依存したことから、流動比率は前期末比5.7ポイント減の104.3%になった。また、長期的な財務の安全性の比率である自己資本比率は、同1.1ポイント減の35.8%であった。
キャッシュ・フロー計算書では、営業活動によるキャッシュ・フロー及び投資活動によるキャッシュ・フローの減少を、財務活動によるキャッシュ・フローの増加でまかないきれず、四半期末の現金及び現金同等物残高が842百万円と前年同期末比266百万円減、前期末比569百万円減となった。営業活動によるキャッシュ・フローが減少した主な要因は、たな卸資産の増加である。既述の通り、下期に販売予定の商品を先行仕入れしたことによる。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に店舗改装のため固定資産の取得による支出(609百万円)である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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