「経済の強さが金融政策を修正するにはまだ不十分」との見解を示したことも相場を押し上げた。前日に900円を超える大幅下落となった日経平均も、本日は買い戻しや反発期待の買いで502円高からスタート。その後も時間外取引でのNYダウ先物の上昇などを追い風に堅調な展開となり、後場には一時28895.26円(前日比884.33円高)まで上昇した。
大引けの日経平均は前日比873.20円高の28884.13円となった。上げ幅は今年最大。東証1部の売買高は11億7325万株、売買代金は2兆7728億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、海運業、倉庫・運輸関連業、ゴム製品、建設業、不動産業が上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の96%、対して値下がり銘柄は3%となった。
個別では、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>が3%超、エーザイ<4523>が4%超の上昇。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>など軒並み堅調だった。業績予想の上方修正を発表した商船三井<9104>が10%の上昇となり、コンテナ船の共同出資会社が好調とあって郵船<9101>と川崎船<9107>も揃って大幅高。象印マホービン<7965>も業績上方修正が好感され、スズキ<7269>は一部証券会社の投資判断引き上げを受けて急反発した。また、明治海<9115>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、中小型株の一角に利益確定売りや手仕舞い売りが出て、エムアップ<3661>やビーロット<3452>、シルバーライフ<
9262>が東証1部下落率上位に顔を出した。
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