東京株式(大引け)=82円高、円安追い風に反発も売買代金低調続く
大引けの日経平均株価は前日比82円13銭高の1万6856円37銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は16億2616万株、売買代金概算は1兆9660億2000万円。値上がり銘柄数は1100、対して値下がり銘柄数は749、変わらずは136銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が総じて軟調に推移したものの、円安傾向に振れる為替の動向がリスクオフの流れをせき止める格好となった。ドル円相場は取引時間中に漸次円安方向をたどり、後場に入ると1ドル=104円台までドルが買われ、主力株を中心に追い風材料となった。原油市況反発を受けてエネルギー関連株にも買いが入り全体相場を支えた。また、日経平均寄与度の高い値がさ株の一角が買われ、指数上昇に寄与したかたちだ。ただし、市場エネルギーは相変わらず盛り上がりを欠いている。全体売買代金は1兆9000億円と膨らんだようにも見えるが、SQ算出日という上乗せ要因を考慮すると閑散商いが継続している。
個別では、ファーストリテイリング<9983.T>が大きく買われたほか、投資ファンド設立を材料にソフトバンクグループ<9984.T>も上昇し、いずれも日経平均に押し上げ効果をもたらしている。今12月期第1四半期決算で業績改善色をみせたモバイルクリエイト<3669.T>が急伸したほか、ジャパンディスプレイ<6740.T>やパイオニア<6773.T>が活況高となった。ビーアールホールディングス<1726.T>も物色人気を集めている。
半面、信越化学工業<4063.T>、武田薬品工業<4502.T>などが軟調。ディップ<2379.T>が大幅安、決算発表を受けてIDOM<7599.T>も急落となったほか、ノーベル文学賞期待が剥落した丸善CHIホールディングス<3159.T>なども値を下げた。藤倉ゴム工業<5121.T>、ディー・エヌ・エー<2432.T>も安い。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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