22日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は18.38ドル安(-0.05%)の37385.97ドル、S&P500は7.88ポイント高(+0.17%)の4754.63ポイント、ナスダックは29.11ポイント高(+0.19%)の14992.97で取引を終了した。連休を控えた調整で寄り付き後、まちまち。11月コアPCE価格指数の伸びが予想を下回ったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを正当化させるとの見方が高まり長期金利が低下、ハイテク中心に買いが先行した。その後、12月ミシガン大消費者信頼感指数確定値や長期インフレ期待が予想外に上方修正されると、長期金利が上昇に転じたことで相場は失速。終盤にかけダウは小幅下落に転じた。ナスダックは根強い金利先安感に底堅く推移しまちまちで終了した。
225ナイト・セッションが通常終値比で220円高だったことから、日経平均は買い先行でスタート。ただ、米株市場がまちまちで方向感に乏しいことから買いは続かず、上げ幅をじりじりと縮小。クリスマス休暇に伴い、香港、オセアニア、欧州、英国、米国市場が休場となっていることから、参加者は限定的となり薄商いの静かな前場となった。
日経平均採用銘柄では、百貨店の23年7-12月期の免税売上高が過去最高になる見通しと伝わったことで、三越伊勢丹<3099>、Jフロント<3086>、高島屋<8233>も上昇。中国がゲーム規制の見直しを検討すると発表したことから、ネクソン<3659>が大幅高となったほか、コナミG<9766>も買われた。一方、足元上昇が目立っていた日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>は、欧州海運が紅海の運行を再開準備と伝わったことから利益確定の売りに押された。なお、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続伸したことから、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>が買われた一方、スクリーンHD<7735>、アドバンテスト<6857>は売られるなど半導体関連はまちまちとなった。
セクターでは、ゴム製品、医薬品、精密機器、電気機器、情報・通信業などが上昇した一方、海運業、パルプ・紙、鉄鋼、電気・ガス業、倉庫・運輸関連業などが下落した。
後場の東京市場も引き続き商い閑散の地合いとなろう。13時ちょうどから植田日銀総裁が日本経済団体連合審議委員会で講演を行うことから、発言に対する為替の変動には注意が必要だが、先日の日本銀行金融政策決定会合後の記者会見での発言の範囲内となる見通しだ。後場も個別材料がある銘柄に売買は限られると考える。
<AK>
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