日経平均株価
始値 27482.39
高値 27543.48(12:48)
安値 27359.72(09:31)
大引け 27476.87(前日比 +91.62 、 +0.33% )
売買高 9億6649万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆2884億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、2万7000円台前半で頑強
2.欧州金融株安も、米株市場が朝安後上昇し心理改善
3.権利取り最終日を控え、配当取り狙いの買いも寄与
4.半導体株と銀行株への売り目立つも個別物色は旺盛
5.売買代金は2兆2000億円台と2月21日以来の低水準に
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比132ドル高と続伸した。金融システム不安に対する懸念が後退し、ディフェンシブ株を中心に買いが優勢となった。
週明けの東京市場ではリスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は上昇に転じた。ただ、ハイテク株や銀行株などが弱く、上値も重い展開だった。
27日の東京市場は、2万7000円台半ばで頑強な値動きをみせたが、上値の重さも意識される展開だった。前週末の欧州株市場では金融株の下落で投資家心理が悪化し軒並み軟調な地合いとなった。ただ、米国株市場では朝安後に切り返し、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともにプラス圏で着地したことから、これを受けて東京市場でも市場センチメントが改善した。今週29日が権利取り最終日となるなか、駆け込みでの配当権利取り狙いの買いや、配当再投資の動きを見込んだ先回り買いの動きが全体指数を支えた。また、半導体関連や銀行セクターに売りが目立ったものの、個別物色意欲は旺盛でプライム市場全体の3分の2の銘柄が上昇した。全体売買代金は2兆2000億円台と2月21日来の低い水準だった。
個別では、商船三井<9104>が高く、ファーストリテイリング<9983>もしっかり。日立製作所<6501>が堅調、KDDI<9433>も値を上げた。JR東日本<9020>、JR東海<9022>など鉄道株も買われた。岡三証券グループ<8609>がストップ高に買われ、西華産業<8061>が急伸。ユーザーローカル<3984>、RPAホールディングス<6572>、ブレインパッド<3655>、HEROZ<4382>、などAI関連株が値を飛ばし、テレビ東京ホールディングス<9413>も大幅高。
半面、レーザーテック<6920>が冴えす、東京エレクトロン<8035>は1000円を超える下げとなるなど半導体関連に安いものが目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも軟調。メルカリ<4385>も売り優勢だった。新電元工業<6844>が急落、オーバル<7727>、冨士ダイス<6167>なども大幅安。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が値を下げ、リブセンス<6054>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、KDDI <9433>、ネクソン <3659>、中外薬 <4519>、エーザイ <4523>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約60円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ソニーG <6758>、アドテスト <6857>、電通グループ <4324>、HOYA <7741>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約59円。うち43円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)陸運業、(2)卸売業、(3)不動産業、(4)ゴム製品、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)鉱業、(3)電気機器、(4)電気・ガス業、(5)金属製品。
■個別材料株
△SI <3826> [東証S]
「GPT-3.5」を活用した新機能発表。
△阿波製紙 <3896> [東証S]
「丸紅がチリで淡水供給」との報道で思惑買い。
△ユーザーロカ <3984> [東証P]
「関連語AI」の無償提供を開始。
△T&S <4055> [東証G]
高精度の画像認識や論文アルゴリズムの実装などAI領域でも活躍。
△桜ゴム <5189> [東証S]
想定以上の上方修正や前期比増配を発表。
△旭ダイヤ <6140> [東証P]
次期中期計画期間「総還元性向120%以上」を材料視。
△Tスマート <6246> [東証S]
増配発表や新中計での還元方針などを評価。
△西華産 <8061> [東証P]
23年3月期利益及び配当予想を上方修正。
△岡三 <8609> [東証P]
新たな株主還元方針を高評価。
△セレスポ <9625> [東証S]
23年3月期配当予想を増額修正。
▼エデュラボ <4427> [東証G]
今期最終赤字幅の拡大見通しで失望売り。
▼ラバブルMG <9254> [東証G]
東証が信用規制の臨時措置を実施。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)岡三 <8609>、(2)西華産 <8061>、(3)ユーザーロカ <3984>、(4)RPA <6572>、(5)サクサ <6675>、(6)ブレインP <3655>、(7)マツオカ <3611>、(8)HEROZ <4382>、(9)テレ東HD <9413>、(10)遠藤照明 <6932>。
値下がり率上位10傑は(1)ペッパー <3053>、(2)新電元 <6844>、(3)ギークス <7060>、(4)オーバル <7727>、(5)冨士ダイス <6167>、(6)アイケイHD <2722>、(7)F&LC <3563>、(8)JNS <3627>、(9)セック <3741>、(10)SREHD <2980>。
【大引け】
日経平均は前日比91.62円(0.33%)高の2万7476.87円。TOPIXは前日比6.52(0.33%)高の1961.84。出来高は概算で9億6649万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1239、値下がり銘柄数は515となった。東証マザーズ指数は751.30ポイント(3.45ポイント安)。
[2023年3月27日]
株探ニュース
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