東京株式(大引け)=124円安、欧米株安や円高を嫌気して2万円割れ
大引けの日経平均株価は前週末比124円08銭安の1万9975円67銭と続落。東証1部の売買高概算は15億6143万株、売買代金概算は1兆9163億5000万円。値上がり銘柄数は1061、対して値下がり銘柄数は812、変わらずは151銘柄だった。
きょうの東京市場は、前週末の欧米株市場が総じて軟調だったことに加え、外国為替市場で円が買われ、1ドル=110円台に入るドル安・円高が主力輸出株を中心に全体相場の足を引っ張る形となった。機関投資家などにポジションを軽くする動きが観測される一方、今週から本格化する企業の4~6月決算発表を前にして、上値を買うことに慎重な動きが目立った。ただ、後場後半になると為替の円高が一服したのを横目に売り圧力が低減、日銀のETF買いの思惑なども底流に押し目買いが厚みを増し、日経平均は下げ幅を縮小した。もっとも全体商いは盛り上がりを欠いており、売買代金は活況の目安とされる2兆円を連日で下回った。
個別では、売買代金トップの任天堂<7974.T>が売られ、トヨタ自動車<7203.T>など自動車株も軟調。花王<4452.T>が値を下げ、第一生命ホールディングス<8750.T>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>など金融株も安い。KIMOTO<7908.T>が急落したほか、東京計器<7721.T>も値を下げた。enish<3667.T>が売られ、関東電化工業<4047.T>、トクヤマ<4043.T>、東京製鉄<5423.T>も下落した。
半面、ソフトバンクグループ<9984.T>がしっかり、安川電機<6506.T>も利益確定売りをこなし続伸した。KLab<3656.T>が商いを伴い上昇、安藤ハザマ<1719.T>も物色人気となった。北の達人コーポレーション<2930.T>が大幅高で上値追い継続、協栄産業<6973.T>、OKK<6205.T>なども値を飛ばした。ゲンキー<2772.T>、東天紅<8181.T>なども買われた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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