円相場が1ドル=106円台前半まで下落したことも支援材料となり、本日の日経平均は348円高でスタートすると、前場には21551.14円(前日比509.05円高)まで上昇する場面があった。輸出関連株や景気敏感株を中心に買い戻しが広がった。ただ、後場に入ると買い戻しが一巡し、利益確定の売りも出てやや伸び悩んだ。
大引けの日経平均は前日比375.67円高の21417.76円となった。東証1部の売買高は12億8881万株、売買代金は2兆5175億円だった。業種別では、石油・石炭製品、その他製品、精密機器が上昇率上位だった。一方、下落したのは空運業、パルプ・紙の2業種のみだった。
個別では、任天堂<7974>が3%高となったほか、指数寄与度の大きいファーストリテ
<9983>や東エレク<8035>、ファナック<6954>といった値がさ株の上昇が目立った。
売出価格決定のヤクルト<2267>は買い戻し優勢で5%超高。前日売られたSUMCO<3436>や資生堂<4911>も急反発した。その他売買代金上位は三菱UFJ<8306>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>など全般堅調。決算が好感されたくら<2695>は急伸。また、ステラケミファ<4109>は薬液値上げ報道を受けてストップ高水準まで買われた。一方、売買代金上位ではJT<2914>
が逆行安。前日堅調だった内需・ディフェンシブ関連株の一角が利益確定売りに押された。レーティング引き下げ観測の大東建<1878>やカカクコム<2371>、積水化
<4204>もさえない。また、アグロカネショ<4955>などが東証1部下落率上位に顔を出した。
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