フュトレック、非開示だった今期経常は赤字縮小、未定だった配当は無配転落

　フュートレック <2468> [東証Ｓ] が8月3日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は1億3700万円の赤字(前年同期は1億4300万円の赤字)に赤字幅が縮小した。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常損益が7500万円の赤字(前期は2億3500万円の赤字)に赤字幅が縮小する見通しを示した。
　なお、非開示だった4-9月期(上期)の業績予想は連結経常損益が2億3500万円の赤字(前年同期は2億1900万円の赤字)に赤字幅が拡大する見通しを示した。

　同時に、従来未定としていた今期の上期配当を見送るとし、従来未定としていた下期配当も見送る方針とした。年間配当は3期ぶりに無配転落(前期は3円)となる。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の-59.7％→-47.7％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2024年3月期第2四半期連結業績予想及び通期連結業績予想につきましては、2023年5月11日に締結しました、「株式会社エーアイとの資本業務提携契約」による、連結業績へ与える影響が十分に精査できておらず、合理的な算定が困難であることから、未定としておりました。その後、公開買付けを経て、2023年6月15日には、株式会社エーアイが当社の主要株主である筆頭株主及びその他の関係会社となり、企業価値向上への取り組みを始めました。本資本業務提携契約締結が2024年3月期の通期連結業績に与える影響につきましては、現時点においては軽微であると想定されるため、当社が入手している情報及び合理的であると判断する一定の仮説に基づき、通期連結業績予想を算定いたしましたので公表いたします。

　当社における利益配分につきましては、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保の確保を図るとともに、株主の皆様に対しての利益還元を経営の重要項目と位置付けており、安定的かつ継続的に実施していくことを基本方針としております。本日公表いたしました業績予想は、現時点で入手可能な情報及び合理的と判断する仮定に基づき算定いたしました。この結果、2023年3月期と比較し、営業損失は大きく改善する見込みではありますが、黒字化には至っておりません。このため、誠に遺憾ではございますが、当事業年度の配当予想は、無配とさせていただきます。