■株式見通し:イレギュラー的な価格形成の銘柄については、押し目拾いのタイミングを見極める
■前場の注目材料:西松屋チェ、20/2期下方修正 営業利益18.0億円←46.7億円
■アステラス薬、抗体薬物複合体「パドセブ」が米で画期的治療薬指定
■イレギュラー的な価格形成の銘柄については、押し目拾いのタイミングを見極める
25日の日本株市場は、世界株安の流れの中、波乱含みの相場展開を余儀なくされそうだ。24日の米国市場では、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済の成長を下押しするとの懸念が強まり、NYダウが1000ドルを超す下落となった。
イタリア、イラン、韓国など中国以外でもウイルス感染が拡大し、投資家の間で懸念が強まっており、アジア・欧州市場も軒並み大幅な下落となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1125円安の22165円。円相場は1ドル110円70銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートとなるが、足元で出来高が膨れていない需給状況からは、先物主導によるインデックス売買によって想定以上の下落が警戒されやすいところでもある。一方で先週はJPモルガン経由でTOPIX先物売りが断続的に出ていたほか、ETF経由による資金流出も話題となっていた。日本は感染拡大から既に資金流出の動きが先行していたとも考えられ、売り一巡後の底堅さを見極めるところでもある。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、日経平均は一気に昨年10月辺りの水準まで急落することで、一気に需給状況は悪化する。一方で、新型肺炎の感染拡大による影響が軽微と考えられる企業へも売りが波及する展開が想定されるため、イレギュラー的な価格形成の銘柄も相当多く出てくることになろう。そのため、パニック的な中で、イレギュラー的な価格形成の銘柄については、押し目拾いのタイミングを見極めるところになりそうだ。
その他、個人主体の短期資金などは、改めてマスク、試薬、テレワークなど、新型肺炎に関連するであろう、材料株に値幅取り狙いの資金が集中しやすいところでもある。また、急落によって結果的には配当利回りが上昇することになる。新型肺炎の業績への影響が軽微とみられる高配当銘柄などについても、押し目拾いのタイミングを見極めるところに来ているだろう。
■西松屋チェ、20/2期下方修正 営業利益18.0億円←46.7億円
西松屋チェ<7545>は、2020年2月期業績予想の修正を発表。営業利益は従来の46.7億円から18.0億円に下方修正した。粉ミルクやベビーフードなど、食料品関係は好調だが、冬物衣料が苦戦。冬物衣料の最終処分に関わる値下げロス額の増加を織り込んだ。
■前場の注目材料
・米長期金利は低下
・新型肺炎で追加金融緩和期待
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・来期の業績回復期待
・オリックス<8591>動きだす「大阪IR」、事業者にMGM・オリックス連合
・スズキ<7269>スズキなど、定額制カーシェア、大阪・豊中で開始
・東芝<6502>定額VPPサービス、電力会社向け、必要な機能を必要な形式で
・凸版印<7911>ベータ・ジャパンと協業
・アステラス薬<4503>抗体薬物複合体「パドセブ」が米で画期的治療薬指定
・ファンケル<4921>顧客に最適サプリ提供、健康状態分析
・大和ハウス<1925>用途特化型の物流施設、地方で加速
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<SF>
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